苦しみ
凌目線
今日は悠真もバイトが入ってしまったらしく、誰も家にいない。この広い部屋に一人でいると今でも思い出す。あの日々のことを。苦痛だった。それでも何とかポーカーフェイスを守っていられた。
でもある日、それは突然崩れた。学校中に広まった噂。
『あの頭のいい凌くんは男性同士のAV男優をしているらしい』
頭が真っ白になった。どのクラスへ行っても、僕と誰かも知らない男がSEXしているらしい合成写真が貼り出されていた。
(こんな…こんな…酷い仕打ちって…笑えねえよ…)
そんなこともあった。
これくらいの部屋で何人もの男性に犯されたりもした。
…思い出したら、気持ち悪くなってきた。頭がぐるぐるする。吐きそう…ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
そこから意識はなくなった。
目覚めたのはベッドの上だった。
「お゛ぃ…ぢゃ…?」
相変わらず汚い声だ。
「よ、かった…目覚めて…よかった…っ」
お兄ちゃん…ごめんね、泣かないで?
僕は…お兄ちゃんの頬に手を伸ばした。
そして微笑みながら眠っていった。
最近凌を主人公にしたいなーw