【事案報告書:現場コード 埋-0921】作業員消失事案
宇宙センター地下「ポイント・オメガ」の埋め立て作業(2023年9月後半)において、公式には「機材故障による落盤事故」として処理された、作業員3名の消失に関する現場報告書
作業員の通信レシーバーに残された最期の音声と、監視カメラの異常な挙動を確認
【事案報告書:現場コード 埋-0921】作業員消失事案
発生日時: 2023年9月21日 02:14
発生場所: ポイント・オメガ 周辺、地下102m地点
消失者:
作業班長:T(45歳)
重機オペレーター:S(32歳)
記録補助員:M(24歳)
1. 発生状況
コンクリートの流し込み作業中、垂直の穴から、録音記録にあった「カチ、カチ」という音が反響。同時に、作業現場の照明がすべて「負の光(影を照らし、光を消す現象)」に反転した。
2. 通信記録(消失直前の会話)
T班長: 「……おい、S、流し込みを止めろ。底から何か浮いてきてる。……泡か? 銀色の……」
Sオペ: 「班長、重機が動きません! レバーが……勝手に、反対に回ってる……!」
M補助: 「(過呼吸のような音)……影が、影が剥がれてる! 班長、後ろ! 自分の影を見てください!」
T班長: 「な……なんだこれ、指が……指が長い……。私の指、こんなに、あったか……?(※ここで安藤調査員と同じ逆再生のような声に変化)」
3. 監視カメラ(映像記録:CAM-08)の解析
消失の瞬間、映像には物理的に不可能な挙動が記録されていた。
02:15:10: 消失した3名の体が、まるで「裏表をひっくり返した手袋」のように、内側から外側へと吸い込まれる。
02:15:12: 彼らの立っていた場所に、代わりに「ハクサンイチゲの花束」と、「人間の歯で作られたと思われる歯車」が数個、虚空から落下。
02:15:15: 画面全体が「銀色のノイズ」に覆われ、復旧後には3名の姿も、彼らが使用していた掘削機も、跡形もなく消滅していた。
4. 現場に残された「痕跡」
消失地点のコンクリート表面には、硬化前であったにもかかわらず、以下の文字が精密に刻まれていた。
『アーカイブ容量 不足。圧縮を開始する。』
5. 遺族・関係者への対応
カバーストーリー: 「地下水脈の突発的な噴出による大規模落盤。遺体収容は地盤の脆弱性により不可能」と断定。
監視: 生存した他の作業員12名には、強力な記憶改竄措置(Bクラス記憶処理)を実施。しかし、そのうち3名が現在も「自分の影が別人の動きをする」という幻覚を訴え、隔離病棟に入院中。




