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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第2章 青い竜

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第9話 落ち着いてから色々考えた

戦い終わって

 家に帰って。


「変身ッ!」


 俺は自室で、変身ポーズを決めて。

 赤い戦士への変身を実行した。


 ……あのときは色々テンパってて。

 自分の姿をじっくり観察してなかったけど。


 この部屋には姿見ができる、1メートルくらいの大きさの鏡があるので、それで確認。


 ……大体が、想像通りだ。

 赤基調の戦隊レッドの姿。

 それが一番近い。


 背中に赤い翼が生えていて、そのヘルメットは額の部分に鳥の紋章がある以外は、テンプレ戦隊のものだ。


 ……誰が作ったんだ、これ?


 変身できるのはたった3分。

 そして変身時間を使い切ると、多分変身が強制解除される。


 再変身に必要な時間は、およそ3時間。

 根拠は、ヒーローブレスについてる針。


 これが多分、1周3分で、変身したら時計回りに針が回っていく仕組みだ。

 そう思った理由は、目盛りがさ、1周を3等分する形でついてるんだよね。


 これはもう……そういうことでしょ?

 で、目盛りと目盛りの間を針が戻るのに大体1時間掛かったんだよね。


 だからまあ、1度フルタイムで変身した場合。

 再度同じ変身をする場合、3時間待たなきゃならない。

 こういう仕組みのはずだ。


 ……しかし。


 あの妖怪、何なんだ?

 俺が知らなかっただけで、実は世の中の裏でああいう怪物がいて。

 人知れず闇に隠れ、人を襲っていたのだろうか?


 あの、俺が「空間凍結」と読んだ現象……


 どうも、正式名称は「異空間転移」って言うらしい。

 その仕組みは、今俺たちのいる世界……この世界のすぐ隣の次元に移動するようなもので……。

 ざっくりというと、今いる世界を1つの部屋として、そこからガラスの壁で隔てられた隣の部屋に移動するような感じなんだと。


 ガラス張りだから、この世界が見える。

 でも、移動してるから、実際にはその空間に居ないから、時間が停止してるみたいに見える。


 で……


 元の世界から、その異空間に誰かを引っ張り込むことも可能で。

 それには意志を持って異空間で視認できる本人に触れる必要があるそうだ。


 だからまあ、何が言いたいかというと……

 あの場で俺が逃げていたら、やっぱりあそこの人たちは危険だったみたいだ。

 牛鬼にはおそらくこの「異空間への引き摺り込み」が可能だったと思うから。


 護れて良かった。


 ……そして。

 このヒーローブレスを所有している人間は、異空間転移が起きた場合、強制的に巻き込まれる仕様になってるらしい。

 なので、俺は妖怪が人を襲おうとしたとき、気づくことが出来るんだ。

 その感知可能な射程距離がどの程度なのかは分からないけど。


 だから俺は、こう思ったんだよ。


 ……俺しかやれないなら、俺がやるしか無いよな。

 餓鬼みたいだと言われるかもしれないけどさ。


 俺の手の届く範囲に限られるけど、妖怪から人を守れるのは俺だけ。

 そう思ったとき、俺は燃えてしまった。

 使命感を感じてしまったんだ。


 やるぞっ、って思ったんだよね……

自分しかやれないなら、やるしかない。

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