表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
最終章:五色の戦士

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/88

第80話 超越者

「今度はこっちから行くよッ!」


 ムゲンソルジャーは右手をビャッと手刀の形で振るう。

 それに合わさる形で、水の刃が俺に向かって放たれる。


 水の攻撃。

 水だから……土剋水!


 俺は土属性を発動させつつ回避行動を取る。


 瞬時に俺のスーツが輝いて黄金色に変わり、剣と翼が消え。

 選択肢にケンタウロスモードが脳内で加わった。


 そして脳内アナウンス。


 特殊能力:生命体創造

 使用武器:弓類


 弓類か……


 会長は大弓を使っていたけど。


 俺は……


 これなら使用の難易度は低いハズ、というイメージで。

 俺はボウガンをイメージする。


 するとそれに応える形で、俺の手の中にボウガンが出現。


 躊躇わず俺はボウガンを構えて。

 即座にムゲンソルジャー目掛けて矢を打ち込んだ。


 だけど不動のムゲンソルジャーの


「無駄」


 その一言で風が起き、俺の矢を拭き散らしてしまう。


 木属性の力で、風を起こしたのか……。


 俺の一撃を防ぎ、勝ち誇るように


「馬鹿どもがッ!」


 ムゲンソルジャーは嗤う。


「ちょっと揶揄からかわれたくらいでマジになりやがって! 黙っていれば穏やかに暮らせたものをッ!」


 黙って玩具として、与えられたシチュに期待される振る舞いを返していれば、生かしておいてやったのに。

 そう言いたいのか。


 ……ふざけんな。


「お前の気まぐれな娯楽の登場人物だなんて、そんな人生願い下げなんだよッ!」


 俺の言葉に


「それはッ! アンタが『面白そうだから不幸にしてやろう』って思っただけで、あっけなく吹っ飛ぶ人生を受け入れろってことよねッ! 冗談じゃないわッ!」


 笹谷が加わり


「馬鹿にするのもいい加減にするッス! どうせ……」


 さらに高瀬が言った一言が


「オマエの世界でオマエなんか……雑魚なんスよね!」


 ムゲンソルジャーに突き刺さったようだ。


「アアアアアアアッ!?」


 ……ムゲンソルジャーが明らかに、発狂した声を発した。




「$%#! &&&&$¥ッ!」


 ……聞きとれない言葉。

 図星だったんだ……


 自分の世界で超越者になれないから、低次元の世界に降りて来て、神か悪魔の役割になりきって愉しむなんて。


 ……すっげぇ、下らねえ奴……


 高瀬はいじめを受けていた。

 だから肌で分かったんだろう……


 こういうことを嬉々としてやる奴は、どうせそういうヤツだって。


 ひとしきり聞き取れない音で喚き散らした後、ムゲンソルジャーは


「……後悔させてやるッ! 良いかッ!? 悪かった、許してくれと言えば許してやるよッ!」


 激しい怒りと憎悪を隠さずに


「ただしッ!」


 暗い残虐な響きの声で


「その引き換えに、お前らの家族は1人残らず皆殺しだッ!」


 ……そんなことを言い放ったんだ。

逆セリエAで、俺TUEEEEをしに来ただけなのに、ヒデエ言われよう(お


読んでいただき感謝です。

ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価、ブクマ、感想等をお願い致します。

(反響を実感できるのは書き手の喜びです)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感想をいただけましたら必ず返信致します。
些細な感想でも頂けましたら嬉しいです。
ブクマ、評価、いいね等、いただけましたら感謝致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ