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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
最終章:五色の戦士

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第77話 贈り物

「ちょっと笹谷ッ! 落ち着けッ!」


 笹谷がそんなことを言うなんて。

 笹谷は悔しそうな顔をして


「あんたが全部仕組んだなら、そのくらい楽勝でしょ!?」


 俺の言葉を無視して、自分の要求を男に訴える。


 男は


「そりゃ楽勝だよ。……でも、なんでまた全属性?」


「桜田君は優しいから、コイツを庇ってブレスを譲るかもしれないじゃん!」


 ……笹谷と思えない言葉だ。


 笹谷がこんなことを言うなんて……!


「なーるほど。賢いねキミ」


 男は感心した声を上げ、パチンと指を鳴らす。


 すると笹谷のヒーローブレスが輝く。


 男は


「サービスで変身可能時間も巻き戻しておいた。彼への支援を使った際に、30秒消費した分を回復させたよ」


 同時に消費した体力の方は戻せないけどね。

 そっちはここではやれないんだ。


 そう口にして、今度は高瀬に視線を向ける。

 そして言った。


「……キミは何か欲しくない?」


 男のそんな問いに


「わ、私は……!」


 高瀬は少しどもり気味に


「私は、桜田君を全てにおいて支援できるようにして欲しいッス! この女だけ木属性で、火属性の支援を独り占めなんておかしい! 私だって、桜田君の支援がしたい!」


 全属性への支援能力。


 それが高瀬の望み。


 ……俺が今、3属性持ってるから、あえて全属性って言ったのか。


 男は


「オーケー。全属性への支援能力ね」


 そして指を鳴らし。


 高瀬のヒーローブレスが輝いた。


「さて……ファイッ!」


 男は心底楽しそうにそんなことを言い。

 もう1度指を鳴らした。


 ……俺のヒーローブレスが輝き始めた。


「……さあ、頑張って止めてみなよ桜田君? キミの時間も戻しておいたからさぁ」


 ニヤニヤしつつ、男。

 怒りに震えてしまう。


 くそがっ……!


「おい! ふたりとも止めろよ!」


 でも、止めないといけない。

 この男は後だッ!


 笹谷と高瀬は向かい合っている。


 相手を睨みながら。


 そして


「チェンジ! ドラゴンソルジャー!」


「チェンジ! タイガーソルジャー!」


 変身。

 笹谷が青い戦士に。

 高瀬が白い戦士に変身する。


 ……まずい!


 俺も後追いで変身した。


「チェンジ! ファルコンソルジャー!」


 高瀬は攻撃能力の強化を望まなかった。

 支援能力の強化を願ったんだ。


 高瀬を庇わないと、危ないぞッ!


 駆け出しつつ、俺が赤い戦士に変身して2人の間に割り込むと。


 笹谷が槍の穂先を向けて来た。


 高瀬……


 ではなく。


 ……ニヤニヤと様子を見守っていた男に


 えっ、と思った。

 混乱する。


 そして、その事実を俺が受け入れる前に。


 電撃が迸り、笹谷の雷は男を直撃したんだ。


「ガァッ!?」


 そして雷に打たれ。

 男はそこで初めて……


 俺たちの攻撃で、悲鳴を上げた……

天辺からゴロゴロと


読んでいただき感謝です。

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