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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第5章:黄金騎士

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第69話 信頼

「サインありがとうございます」


 俺は契約書を回収し


「後でコピーを取って来て、原紙は渡しますから」


 会長にそう伝える。


 会長は


「……サインによる譲渡契約でも有効なんだね。君たちはだいぶ研究したんだな」


 俺たちを賞賛する。

 声の調子で、褒めてる雰囲気あったからね。


 俺は


「いえ、実は確かめてはいないです。これはただの覚書なので」


「……は?」


 会長はそこで、はじめて困惑の表情を浮かべた気がする。

 ……予想外だったのか。


 だから


「……別に強制力無くても、約束を文書で残せば会長は従ってくれますよね?」


 俺と会長は別に相手が信頼できない関係性じゃない。

 だったら、この約束にヒーローブレスの基本性能による強制力は不要だ。


 これについては笹谷も高瀬も納得してくれた。


 会長は……


「……ありがとう」


 そう、一言言ってくれた。


 こっちで良かったと本当に思う。


「戦うのは次の日曜日の13時で。場所はここの校庭で良いですか? あと……」


 次の日曜日までに、マスクドファイターカープ12話を履修しておいてください。

 12話で出て来る回復アイテム「ヒールアカムシ」を知っておいて欲しいので。


 そう伝える。

 するとやはり会長はカープを知らないようで


「ヒールアカムシ?」


「作中で出て来る特殊生物です。敵組織の怪人の血を吸った蚊が産んだボウフラのモンスターなんですけど、食べると怪人の生命力で、負傷が治るんです」


 この勝負は相手の左手首を切断することで決着する。

 だからその後の対応が要るだろ。


 左手が無くなったら困るんだし。


「人体欠損も治ってしまいます。作中では、主人公の両手両足が生えてきましたし」


「えーと」


 確かマスクドファイターカープって子供向けアニメじゃなかったっけ?

 困惑する会長。


 会長、名前だけは知ってたみたいだな。


 俺は


「そういう作品なんですよ」


 そう返した。

 ……達磨ぐらい、ごく普通に出て来る作品なんだよな。




 そして時間トキが過ぎて、次の日曜日がやってきた。


 俺たちは私服で俺たちの高校・聖心高校にやって来ていた。

 校門前に集まり、俺たちは最後の準備に入る。


 さっき、異空間転移が起きた。

 だから、おそらく会長はすでに校庭で待ってくれているハズだ。


「桜田君」


 今日は白いブラウスに、ブルーのサスペンダーが付いたキュロットを身に着けた笹谷と。


「桜田君、必ず勝ってくださいッス」


 黒色ワンピース姿の、高瀬。


 俺は2人に頷いて。


 左手に巻いたヒーローブレスを示し。


 ポーズを決めて宣言した。


「チェンジ! ファルコンソルジャー!」

脚本家が虚淵靖子だからね。達磨くらい普通に出るさ。


読んでいただき感謝です。

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