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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第4章:血塗られた玄武

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第59話 お前に勝ち目はねぇんだよッ!

 俺がファルコンソルジャーに変身した後。


 それを目にした佐藤は一瞬呆気にとられたような顔をしていたけど。

 一瞬後、大笑いし始めた。


 俺は


「……何がおかしい?」


 そう、訊いた。

 内心、理由を想像しつつ。


 佐藤はヒィヒィ言って笑いつつ


「俺にヒーローブレスをくれたヤツは、俺に良いことを教えてくれたんだよなぁ」


 水剋火、火剋金、金剋木、木剋土、土剋水。

 水は黒、火は赤、金は白、木は青、土は黄金。


「それから行くと……お前は赤だから俺の敵じゃねえんだわ……俺は頭が良いんだ。舐めんなクソガキ」


 ニヤニヤしながら自分の頭をコツコツ右手の指先で叩きつつ、左手首を掲げた。

 そこに巻かれているヒーローブレスは……黒。


 そして


「変身」


 佐藤の変身コール。

 同時に黒い輝きのようなものが発され。


 一瞬後、黒い戦士が出現していた。


 その姿は俺たち同様、戦隊ヒーローみたいだったけど……


 装甲が、ゴツかった。

 理由は……ヘルメットの紋章を見たら納得できた。


 亀だ……


 なるほどね……


「さあ、お前のブレスをいただこうか……」


 そうすれば、俺は白い戦士相手にも圧勝できる。

 今、お前に勝ち目はねぇんだよッ!


 そんな言葉と共に、佐藤は動き出す。

 その手の中に、戦斧を出現させながら。


 黒い戦士の武器は斧かよ……


 俺が動かないのを、恐怖故かと思ったんだろう。

 佐藤は


「ああ、命乞いはしてもしなくてもいいぜ? 結果は変わらないからな」


 そう言って、突っ込んで来た。




 俺は突っ込んでくる佐藤に、凍結攻撃を仕掛ける。

 動きが少し遅いので、ギリギリ間に合う。


 冷気がアスファルトを伝い、佐藤の足元に到達。

 瞬く間に、佐藤の下半身を凍結させてその動きを停止させた。


 ……だけど


「ふんっ!」


 佐藤が気合を入れて身動ぎすると、佐藤の下半身を固めていた氷が木っ端微塵に吹っ飛んだ。


「クソッ!」


 まぁ、分かってはいたけどね。


 俺は悪態をついて、距離を置くために羽ばたき、飛翔するけど。


 そんな俺に、背後から液体が飛んでくる。


 ぶっ掛けるって感じだ。


 ……流石に分かる。

 これは喰らうとマズイ。


 おそらく……酸だ。


 高圧で噴き出した水の刃では無いのだから、それ以外ちょっと思いつかないぞ。


 だから気づいた瞬間、全力で回避した。

 流石に肝が冷える。


 液体を避けるのは恐ろしく難易度が高い。

 コイツ相手に、近接攻撃は危なくてやれないな。


「……避けやがった。腹が立つなぁ!」


 俺に酸攻撃を当てられなかったことを、文字通り地団駄踏んで悔しがる佐藤。


 俺は逃げに切り替えた。

 こいつと戦うのはこれまでだ……


「待ちやがれ! 喧嘩売っといて逃げんのかよ腰抜けがぁ!」


 そんな佐藤の言葉を背中に聞きつつ……

ピンチだ!?


読んでいただき感謝です。

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