表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第4章:血塗られた玄武

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/88

第49話 疑惑

「えっ?」


 家で夕方、夕食後にテーブルで新聞を広げたら。

 驚くべき事件が記事になってた。


『警察官2名と30代女性が死亡』


 記事によると、この緋色市内の事件で。

 110番通報で女性宅に出動した警官2名が、通報した女性本人と共に、殺害されたらしい。

 犯行時刻は昨日午後4時頃で、遺体は損傷が激しかった、とある。


 で、新聞曰く。

 その容疑者が……


 佐藤村虎。


 ……正直、名前を見るだけで怒りと憎悪が湧く名前ではある。

 脱獄した挙句、全く罪を反省せずにまた罪を重ねたのか、と。

 だけど今はそれよりも


 事件のその詳細な内容が気になった。


 状況的に多分、通報した内容は「脱獄囚の佐藤村虎が家に居る。早く捕まえて」ってことだったんだろうな。

 ……どういう状況だったんだ?


 強盗に入ったのか?


 で、駆け付けた警察官が返り討ちに遭ったのか?


 どういうことなんだ……?

 警察官って、こういうことに対する訓練を積んでるはずなのに。


 どうやってやったんだ?

 警官だから、拳銃持ってるはずだよな?

 格闘の心得だってあるはずだし。

 クズ死刑囚如きが勝てるはずなくない?


 そう思い


 そこで俺はふと


 ……この前の、須藤の件を思い出した。


 ひょっとして……


 こいつ、牢獄の中でヒーローブレスを貰ったのか?




「桜田君、話って何?」


「昨日のメールの件、何なんすか?」


 昨日の晩。

 あの後、自分の部屋で。


 明日の朝のHR前に、話したいことがあるから集まって貰えないかとメールを打ったんだよね。


 そしてこの通り。

 登校後にすぐ、俺の傍に来てくれた。


 俺は


「ありがとう。ちょっといいか?」


 こっそり。

 ヒーローブレスを身に着けて、異空間転移を発動させる。


 それと同時に


 俺と笹谷、高瀬以外の全てが停まった。


 これで時間を気にせず話せるな。


 俺は……

 昨日読んだ新聞記事の話と。

 そこで俺が思ったこと……


 死刑囚・佐藤村虎がヒーローブレスを手に入れた可能性。

 それを話したんだ。


 すると


 ふたりとも、顔が真っ青になった。


「なにそれメッチャ怖い」


「……危なすぎるっすよ。すぐに取り上げないと」


 うん……

 俺も同感だ。


 相手は死刑囚で、そんな奴が異空間転移という反則技を使い放題になる道具・ヒーローブレスを手に入れたんだ。

 考えただけでゾッとする。


 だからなんとかしなきゃいけないんだけど


 そんなの……


「これからは異空間転移が起きたときに気を付けよう」


「それくらいッスかね~?」


 ……うん。

 そのぐらいだよな。


 所詮学生でしかない俺たち。

 そんな俺たちが届かせることができる手の範囲。

 それは、あまりにも短いな……

 それが悔しい……

何処にいるか分からない死刑囚。


読んでいただき感謝です。

ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価、ブクマ、感想等をお願い致します。

(反響を実感できるのは書き手の喜びです)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感想をいただけましたら必ず返信致します。
些細な感想でも頂けましたら嬉しいです。
ブクマ、評価、いいね等、いただけましたら感謝致します。
― 新着の感想 ―
はじめまして!Xでのリポスト企画をきっかけに読ませていただきましたが、個人的に特撮ファンなのもありハマりすぎて一気に最新話まで読んでしまいました! 白虎の戦士が出てきた時点で「麗しの白虎」のセリフを期…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ