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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第4章:血塗られた玄武

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第46話 トレーニングのあとに

 高瀬はまず、マシンの上でランニングしていた。

 何でも最初に心臓を起こすために、走るのが大事。


 筋トレ系アニメでそういうのを見たらしい。

 ……あまり間違ってはいないよね。

 確かにいきなりウエイトトレーニングは良くないんだ。


 ……まぁ、ああいうのは作る側は相当調べて話を作っているはずだしな。


 しかし……

 なんだか小柄な女の子がマシンで走ってるのを見ると。

 ハムスターが回し車を回してるのが連想されて……


 なんか和む。


 そして笹谷の方は20分くらい走って、マシントレーニングに移っていった。

 主に脚。

 あれは……レッグプレスだったっけ。


 両脚で、負荷の掛かった台を押し込んで脚を鍛えるマシン。

 陸上的にどうなんだろうな……?


 笹谷は陸上部でもあるわけだろ……?

 余計な筋肉鍛えられたりしない?


 そういやさっき、西下にしもと会長はベンチプレスしてたけど。

 弓道的に大胸筋つけるの不味くない?

 弓を引くのに邪魔になりそうな気がするんだが……


 ……まぁ、あれは男のロマンってやつなのかもしれない……

 ベンチプレスで高負荷を持ち上げられるイコールカッコイイは確実にあるし。


 ……それはそうと、レッグプレスの限界負荷をやる女の子の表情って……

 なんかいいな。

 眼福のような気がする。




 そして2時間くらい施設を利用して。


 俺たちは鶏料理の店で鶏肉を食べに行った。

 チキンハウスとかいう名前の店で、1000円でかなりのボリューム。


「チキンハウスは飲食店としては安いけど」


 笹谷は運ばれてきた唐揚げの山に箸で手をつけながら


「やっぱ、自分で作った方が安くつくよね」


「そりゃま、そうだろ」


 トリムネなんて二束三文だし。

 笹身だって言うほど高くない。


 これは何だろ……?

 モモ肉では無いと思うんだけど。


「でも、料理は面倒ですよぉ」


 もぐもぐしながら高瀬。

 彼女は箸の使い方と食べ方は上手かった。


 最初は髪の毛のセットはしてなかったのに。

 高瀬の家は良く知らないけど、それなりに裕福な家なのかもしれないな。


「桜田君は家で料理してるの? 値段云々で話できるってことは」


 笹谷。

 鋭いな。


「……ああ、ウチは母親が働いてるから、小学校で家庭科の授業が始まったあたりで、自炊を親に申し出た」


「偉いね」


 俺の返答に、笹谷。

 んー


 ……単に、アホな俺は強迫観念で言ってたような気がするな。

 母さんは本当は俺は大事じゃないのではないかと思っていたから、仕事で疲れている母さんのお手伝いを怠ると見捨てられる。


 そんなところから出た行動だから、ちっとも偉くない。


 まぁ、そんな俺の家の事情なんざ語られても困るだろうし。


「成り行きでそうなっただけだから」


 そう返した。


「得意料理とかあるんすか?」


 高瀬が会話に入って来た。

 得意料理か……


「にも……」


 煮物?

 そう言おうとしたとき。


 偶然目に入ったこの店の壁掛けテレビの画面に、目が釘付けになった。


「桜田君?」


 高瀬が訝し気な声でそう言ったけど。

 俺は動けなかった。


 そのテレビ画面には……

 緊急ニュース速報の文字が、画面上部に表示されていたからだ。


 それは、こういう内容だった。


『死刑囚・佐藤(さとう)村虎むらとらが東京拘置所より脱走……警視庁』

死刑囚の名前は現実に無い名前にしておかないと不味いよね。


読んでいただき感謝です。

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