表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/88

第45話 スポーツジム

「それでは皆さん、ご案内しますね~」


 今日は緋色市市民スポーツ交流センター……ぶっちゃけると、市営のスポーツジムにやって来た。

 ……俺1人じゃないぞ?


 笹谷と高瀬も一緒だ。


 笹谷はピンクのジャージ。

 高瀬は黒いジャージ。


 そして俺は青。


 3人で、初回者講習を受けに来たんだ。

 このスポーツジム、会員登録は中学生以上なら誰でもできるんだけど、自由に使う前に、使い方に関する講習を受ける必要があり……


 その講習を、これから受けるんだ。


 何でこんなことをしに来たかと言うと、高瀬のためなんだよな。

 彼女、インドアで運動習慣無いから、俺らと比較してあまりにも体力が無いので。


 彼女もヒーローブレスを手に入れて、これからヒーロー活動の一員に加わる以上、ある程度の基礎体力は要るだろ。

 だからその向上に、ここで頑張るかという話になった。


 俺らに付き合わせると、多分彼女は付いてこれずに脱落するから。

 ジムでやった方が良いよ。絶対。


 多分、自分のペースでやれるしな。


「筋トレのアニメは視聴したことがあるので、どういうものかは知ってますよォ。頑張って肉体改造をしますよー」


「私も身体能力スペック向上を目指したいな。一緒に人類の限界を目指そうよ!」


 高瀬と笹谷がお喋りしてる。

 そして

 施設職員のお姉さんが、俺たち3人をマシンジムスペースに案内してくれる。


 ジムスペースの中には複数台のランニングマシン、エアロバイク、各種ウエイトトレーニングマシン。

 あと、ダンベルやバーベルを使う、筋トレといえば真っ先に誰もが想像するフリーウエイトがある。


「ダイエット目的なら、エアロバイクが良いですよ。単調で飽きやすいんで、そこがネックですが」


 お姉さんの説明。


 各種マシンの使い方。


 そして


「スミスベンチを使用する場合は、必ず壁のホワイトボードに自分の番号を書いて下さいね。後ストップウオッチで20分を計測してください」


 使用時のマナー、危険性について、特に念入りに教えられたのはベンチだった。

 何でも、人気が集中してて、トラブルが起きやすいらしい。


 ……うん。そうかな。


 現に今、使ってる人が居て。

 その人の番号の下に、3つも別の番号書いてあるし。


 現在の番号が52番で、今ベンチ台を使用しているのは……


 俺らと同じくらいの年齢の眼鏡男子。


 ……って。


 西下にしもと会長じゃん!


「こんにちは会長」


 ……この人には恩があるしな。

 一目置いてる部分もあるけど。


 スミスベンチが最後の説明だったので、終わってすぐに俺はそう挨拶をした。

 最初会長はトレーニングに夢中で気づいてなかったんだけど


「えっと、君は」


 俺に気づいて、バーを上まで押し上げて、それをフックに引っ掛けてこっちに視線を向けて来る。

 ……ひょっとして邪魔してしまったか?


 悪いことをしたなと思いつつ


「すみません桜田です。会長もトレーニングですか?」


 俺がそう問うと会長は


「……ああ。なんだかんだ言って、ちょっとだけ費用が要るけど、一番効率良い運動の仕方はやっぱこれだからね」


 そう言って、爽やかに笑ったんだ。

 流れる汗を持参してきたタオルで拭き取りつつ。

お願いマッスル!


読んでいただき感謝です。

ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価、ブクマ、感想等をお願い致します。

(反響を実感できるのは書き手の喜びです)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感想をいただけましたら必ず返信致します。
些細な感想でも頂けましたら嬉しいです。
ブクマ、評価、いいね等、いただけましたら感謝致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ