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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第3章:邪悪なる白虎

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第33話 虎の戦士

 放課後。

 今日は笹谷が部活が休みらしい。


 なので3人で下校するのだけど。

 ……昔ほど、クラスからの疎外感は感じないな。


 この前の笹谷の言葉が効いたのかもしれない。


 皆、別に俺のことは嫌っていない。

 ただ、須藤家が怖いから関わらないだけだ、って。


 頭では分かってたけど、誰にも言葉にして貰えなかった言葉。


 それをもらえたから、グッと楽になった。


「桜田君、どうしたんですかー?」


 先に靴に履き替えた高瀬が、笹谷と一緒に昇降口の外で待っている。


「桜田君、早くー急いでー」


 笹谷が急かして来る。

 分かった分かった。


 俺は急いで、上履きスリッパから通学用に使ってるスニーカーに履き替え


「お待たせ」


 2人に駆け寄った。


 その瞬間だ。


 ギチッ


 ……異空間転移が起きたんだ。




「えっ」


「うえっ?」


 俺と笹谷は継続して動き続けているけど。


 高瀬は俺が来たので回れ右をしようとしている姿で停止してる。


 今まで下校中に異空間転移に巻き込まれたことはあるけど、このタイミングでは無かったから少し混乱した。

 だけど冷静に、俺たち2人は左手首にヒーローブレスを巻いた。


 ……前に1回だけ、朝礼中にあっただろ。


 こういうことだって、別にあっても変じゃない!


 不意打ちを避けるために、俺と笹谷は


「笹谷、校庭に出よう!」


「うん!」


 顔を見合わせ、頷き合い。


 昇降口から校庭へ。

 走り出そうとした。


 そのときだった。


 いきなり、背後の……


 下駄箱の方から、何かが飛んできたんだ。


 俺たちはそれなりに実戦経験が長いから、なんとなく殺気のようなものを察知できたのか。

 その飛んできた何かを外に飛び出して回避する。


 そのまま素早く身を起こし


「チェンジ! ファルコンソルジャー!」


「チェンジ! ドラゴンソルジャー!」


 変身。


 発光と共に、俺たちはヒーローの姿に変身した。


 どんな妖怪が襲撃して来たのか分からないけど、まずはこれだろ。

 変身しないと何も始まらない!


 しかし、何が飛んできたのか……?

 気になったので、昇降口の先にある校庭に視線を投げると……


 そこに、2本の黒い金属の棒が転がっていた。

 先端の尖っている、金属の棒が……


 そしてそれがゆっくりと分解、消えて行った。


 えっ……?


 驚く俺たちの前に。

 バンッ! って音がして。


 昇降口から飛び出して来る影があった。


 それは……


 俺たちと同じ格好の戦士。

 違うのは……色と。

 あと、ヘルメットの紋章。


 色は白。

 そしてヘルメットの紋章は……


 虎だった。


 虎の戦士……

 タイガーソルジャーか……?


 そいつは綺麗には着地出来なかったけど、何とか転ばずに着地して。

 俺たちを見回し。


「覚悟しろクズども」


 そう言ったんだよ。

3人目は敵……?


読んでいただき感謝です。

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