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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第3章:邪悪なる白虎

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第25話 東京に行かないか?

 最近、ちょっと笹谷と打ち合わせることが多くて。

 高瀬が蚊帳の外になることが多くてさ。


 しょうがないんだけどな。

 ヒーローブレスを持たない高瀬に話すべき内容じゃ無いし。


 ……でもなぁ。


 新規に加わった友達とばかり会話して、自分は放置とか。

 控えめに言って不義理な野郎だ。


 そう、思われるだろ。

 だからまぁ、思ったんだよ。


「……高瀬も誘っていい?」


 そう、笹谷に訊く。

 すると


 笹谷はちょっとだけ思案する顔をした気がした。

 そして


「うん、いいよ」


 OKが出た。


 なので俺は後ろを振り返り、高瀬の意向を確認。

 高瀬は「自分も古流武術には興味あるすよー」と返答。


 結果、次の日曜に3人で東京に演武会を見に行くことが決まった。




 そして日曜日。

 俺たちは東京に出向いた。


 電車賃を使うので、どうせなら武道館に行く以外にも他にやりたいことをやっておこうと。


 ファッションショップを時間までグルグル回ることになった。


 ……女子の買い物って長いと聞くけど。

 うん、間違いでは無いな……


 特に購入しないのに、色々見て回り他人の意見を求める。


 男の買い物と全然違う……

 どういう思想でやってるのか、皆目見当もつかない……


 まぁ、別について回るだけならいくらでもするから、文句は言わなかったけど。


 しかし……


 言っちゃなんだが、高瀬もなんか付き合おうとしてる雰囲気がある。

 少し、意外だった。


 いやま、口には出さないが。

 いくらなんでも失礼だし。


「結構良いバックを置いてたけど、かなり高かったなぁ」


「まぁ、学生が手を出すべきものじゃないんじゃないスかねー。あれは」


 会話しながら俺の前を歩いてる。

 ……しばらく笹谷と色々詰める話をしてたから、高瀬が疎外感を持ってるんじゃ無いかと思ったけど。

 問題無かったか。


 胸を撫で下ろして、ちょっと視線を別の場所に投げたんだ。

 するとだ


 ……ゲームセンターの中に、見たくないものを見た。

 派手な衣装で遊んでる人影。


 アイツ……緋色市の名家・須藤家の一人息子の須藤隼太すどうはやただ。

 最初は高瀬を虐めてて、その後俺に標的を変えた奴。


 顔つきに性格の歪みが出てるのも嫌いだが……

 言っちゃなんだが、姿が嫌いなんだよな。


 金髪。

 染めてる。

 無論校則違反なんだが。

 自分の家の力を恐れて、誰も注意できないのを愉しんでるのかね。


 ……まあ、本当のところは

 言っても無駄だし、コイツの家に出て来られると面倒だから、学校も何もかも、こいつを見捨ててるが正解なんだろうな。

 今はそう思ってる。


 黙認しとけば3年我慢すれば卒業して居なくなるんだし、と。


 で、体格だが……

 ハッキリ言ってチビだ。


 俺より頭1つ以上低い。


 だから俺が高瀬の虐めに口出ししたとき。

 こいつはツレを連れて脅して来た。


 自分1人で何かする力がねぇんだな。

 もしタイマンになったら負けるって分かってんだ。


 そのせいか、最初の俺への嫌がらせは程度が低かったよ。今思えば。

 その段階で何かしとけば、そこでコイツもやめたのかもしれないけど。


 俺がそれを無視したせいで、安心したのかエスカレートして。


 最終的に暴力事件だ。


 ……その辺思い出して嫌な気分になるので、俺はアイツの姿は見たくない。


 そんなことを考えて、視線を前に戻したら


「あ、ちょっとゲームセンター寄って良いですかー? クレーンゲームの景品に興味があってェ」


 高瀬がそんなことを言って来たので俺は


「ゴメン、それは今はパスしてくれ。何も言わずに」


 慌てて高瀬にそう頼んだ。

クズとは関わりたくないわなぁ。


読んでいただき感謝です。

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