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ヒーローブレス!~謎の紳士に変身アイテムを貰った俺は、普通の人を守るための戦いに身を投じるが~  作者: XX
第2章 青い竜

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第19話 チェンジ! ファルコンソルジャー!

 ちょっと待てや。


 今、朝だぞ?


 皆、ピクリとも動かなくなってる。

 壇上では、西下にしもと先輩が喋ってる途中を切り取られる形になり、口を開けた状態で固まっていた。


 俺はそんな色を失い停止した周囲を見回し、妖怪を探した。


 ……居ない。


 どこだ……?

 居ないはずが……


 そこで閃く。


 ……外か!


 俺は走った。

 すると……

 他の生徒が沢山並んでいるのに、俺は誰にも身体が当たらなかったんだ。


 まあ、一応避けながら走ったんだけど。

 でも、誰にも当たらない。これだけ並んでるのに。

 触れた感触すらない。


 そこで俺は気づく。


 ……ああ、そっか。

 これはガラスの向こう側の様子みたいなもんで、ここには本当には無いんだな。


 だから自分から触ろうをしない限り、衝突したりしないのか。


 新しい発見だった。


 そこに気づいたので、俺は体育館の閉じたドアに向かって突撃。


 すると、俺は突き抜けた。


 ドアを突き抜けて、外に出たんだ。

 開ける作業をキャンセルだ。


 すぐ校庭に出た。


 すると……


 居たよ。




 クソ馬鹿デカい骸骨が。


 汚れた白骨って感じで。

 身長10メートルを軽く越えてる。

 これは……


 多分、ガシャドクロだろ。


 ガシャドクロ……

 聞きかじり情報しか無いけれど、野ざらしの白骨死体の怨念が集まってできる、全ての生者を憎み、襲ってくる危険な妖怪、だったはず。


 ガオオオオン!!


 こちらに気づいたのか。

 ガシャドクロは吠え、四つん這いでこっちににじり寄って来る。


 ……体育館の生徒たちを狙っているのか。

 させるか!


 俺はヒーローブレスを取り出し、左手首に巻く。

 そしてポーズを取り、変身コールをしようとした。


 だけど


「でやああああああ!!」


 その前に、ドラゴンソルジャーが体育館の壁から飛び出してきて。

 宙に浮いたまま槍を突き出し。


 その穂先から迸る雷で、ガシャドクロを牽制したんだ。


 グオオオオオ!


 怒りの叫びをあげるガシャドクロ。


「ドラゴンソルジャー!」


 俺がそう彼女の名を呼ぶと。

 彼女は振り返らず


「さあ! 先輩も変身して! コイツは1人でやるにはデカすぎる相手でしょ!?」


 ……もっともな言葉。


 しかし、彼女もやっぱり聖心高校の生徒なのか。

 体育館から飛び出して来たってことはそういうことだろ。


 何だか嬉しい。

 誰だか知らないけど、同じ学校の女の子に俺の仲間が存在するなんて。


 俺はそこに、仲間意識や連帯感のようなものを感じ。

 高揚した気分のまま、ポーズを決めて、叫んだんだ。


「チェンジ! ファルコンソルジャー!」


 ……ちょっとだけ、言う瞬間に照れがあったんで。

 叫ぶときに決断が要ったし、ついでに言うと手が震えた。


 いや。

 手の震えはきっと興奮のせいだな……。

次回共闘!


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