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【『交通事故は、愚者と愚者が遭遇した時に起きる。』と、誰かが言った…。】
同じ日本国内においても…
という話だが関西では、あなた、おまえを『自分』という人がいる。
「自分、分かっているのか!」と、叫んでいる人がいた時、己に対してではなく相手に言い放っていることになる…。
そんな日本語の使い方が地方によりマチマチであること、
まして地方の方言なんて挙げたら、それこそ切りがない…。
アラフォーとは便利な言葉で、まさしく、40歳前後を差す。
男性である僕は40歳を迎えてから己のことを、
「私」ということに改めた。
当時、私は己の生き方に今一つ納得していなく、何かを良くしていきたい気持ちの変化は、そういったことから…みたいな目論見があったかもしれない。
『喧嘩するほど、仲がいい』とは、よく言うが、いいたいことが、言い合える関係をプラスに述べているというくらいに、私は、その諺を解釈していて、
物心ついた時から、度重なる両親の険悪な口争いの、やり取りをまざまざと見てきた私は、
結婚というものに、いつしか、どこか悲観的に、なっていた…。
人は皆、いつしか自我に目覚め、私においても、
他人より、秀でた人生を送りたい、という願望が、私には人知れず、いつの間にか芽生えていた…。
私は学校の勉強外とは別に己に知識を入れていった…。
私の10代、20代は、それは、それは情報に溢れていた…。『現代』は更に、それが上向いた傾向にあると私は見ている…。
【昭和までの定説…ひっくり返る…!】
【間違った食事の仕方、百選】
【びっくりする海外事情!これが『世界』だ!!】
そんな見出しに私は踊り、踊らされ、『走って』生きてきた…。
30歳くらいで、身長が急激に伸びることは、ない…。
筋肉は、若いときほど、つきやすい。
骨の成長は、子供時代の運動が鍵!
子供時代に筋肉をつけすぎると背が伸びなくなる…。
いつしか、私は成人として社会に出て仕事をしていく…色んな仕事をしてきた…。
その過程で、私には、体を動かす仕事の方が己の性分に合っていると悟った…。
そこに、辿り着いた30代…遮二無二に働く…。
それに加えて休日の筋力トレーニング…。
人生は長いと、よく聞く。
私は、その30代中盤、一生寄り添いたいと思う、彼女が出来た。
それが、事実…。自己の体もほどよくマッチョだった。
そして、彼女から別れを切り出され、終わったのも事実…。
プライベートは、傷心…。
その時、己の仕事は…
己の仕事は……
………
【定職に就いていない男が、生涯、寄り添えるパートナーを得るのは至難である…。】
私は、現在『しがみついて』、生きていた…。
工場勤務10年になる私は、週末、一週間の仕事を無事終え安堵して帰宅した。
私は私の両親が建てた家に、両親と兄と四人で暮らしていた。
兄は私の七つ歳上で現在、『引きこもり』になっていた。