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夫婦で営むモンスターファーム~目指せ、まったりスローライフ~  作者: 三田 白兎
1章 ペットが飼いたいので、VRMMO始めました。

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44話 細かい設定

累計100万PV突破しました。

あと月間ランキング、ジャンル別で1位になりました。

皆さん、いつもありがとうございます!!

 昨日は連続ログイン可能時間ギリギリだったので、ログアウト前はバタバタとしていた。なのでやるべきことはたくさんあったのに、全く手をつけられていない。それらを早く片付けるために今日は朝からゲームを始めた。妻はまだ寝ているので、起きたらログインしてくると思われる。


「1つずつ片づけますか」


 最初はクラン経営地関係から手をつけよう。

 マーニャさんに冒険者ギルドで一通り説明を受けたので、設定すべき項目などはだいたい頭に入っている。

  

 昨日ログアウト前に最低限施した2つの設定だが、1つは経営地内に野良の魔物が入ることができるのか、また新たに生まれることができるのかというもの。もう片方は経営地内でのプレイヤー間の戦闘許可レベルを決められるというものだった。


 まず魔物の設定の方だが、これはおそらく安全性を取るか生産性を取るかの問題である。

 例えば、経営地内に野良の魔物が入れない生まれない設定にすればとても安全な土地作りができるだろう。

 反対に魔物が入れる生まれる設定にしておけば、経営地内で戦闘が起こることになるがその代わりに魔物のドロップアイテムを自分の拠点内で入手できる。

 正直、多くのクランは安全性を取ると思う。経営地から一歩出れば、魔物と遭遇できるのだから、わざわざ内部で魔物の素材を集める理由もない。

 しかし、ここで1つ重要なポイントがある。それは経営地全体を同じ設定にしなくてもいいということだ。うちで例えるなら、畔に美しい蝶が飛んでいる景色をなくしたくない。湖で魚を取りたい。という考えがあるので、畔のスリーピングアゲハがよく集まっている一帯、それから魚の魔物を湧かせるために湖の中を魔物の侵入および誕生可にしていればいいのだ。そうすれば好きなときに魚を取れるし、湖畔の美しさも保てる。まさに良いとこ取りができるのだ。

 というわけでクラン<アイザック一家>の経営地は、湖の西部にあるスリーピングアゲハが集まる草花の群生地および湖の中のみ魔物の誕生、侵入可能という設定を施した。


 次に経営地内でのPVP設定だが、これは完全に禁止だ。

 俺と妻はこの美しい景色の中で従魔を愛でたり、釣りをしたり、畑を耕したり……あとは錬金術に没頭するのもいいだろう。とにかくそんな感じで生産活動を楽しみたいのである。よって人と人とのこじれた関係だの、血の気の多い奴らの喧嘩だのを経営地に持ち込ませるわけにはいかない。


「うん、これでとりあえずこの場所でめんどうないざこざは起こしにくくなったはず。あと経営地関係で決める項目は2つくらいかな」


 続いて設定するのは経営地への入場許可だ。前提としてどれだけ設定を厳しくしたとしてもNPCの出入りには制限をかけられない。また公式が流浪の民と称していたクランに所属していないプレイヤーにもこの設定は影響を与えることはできないらしい。

 つまりクラン無所属プレイヤーはどんなクランが支配する土地でも観光できるというわけだ。いろんな場所を見て回りたいプレイヤーには最高の仕様だね。

 では、この設定が影響するのはどんな人なのか。それは俺たちの立場からすると<アイザック一家>以外のクランに所属するプレイヤーである。制限を1番強くすれば、別クランのプレイヤーは一切入れない。逆にゆるゆるに設定すれば、どこの誰でもウェルカムな状態にできる。

 俺たちは丁度中間設定であるクランメンバーのフレンドおよび同盟クランの立ち入り可にするつもりだ。こうしておけば、俺たちの知り合いはだいたい入れるようになるので十分だろう。この土地を完全に独占したいとまでは思っていないが、誰彼構わず中に入れていれば何かしらの問題が起こるのは目に見えているからこうすることにした。


 そして最後にもう1つ決めることがある。

 NPCの定住を認めるかどうかだ。出入り自体の制限はできないが、こちらは俺たちが決めることができる。一応、1000000Gも出して国から土地買ったのは俺たちなので、そのくらいの権利はくれるようだ。

 正直、ここが普通の土地なら好きにしてもらって構わないと思う。だけど、この湖畔はとても景色がいい場所なのであまり開拓し過ぎるのは嫌だ。よって、定住する際はクランマスターとサブマスターからの許可が必要ということにしておこう。そうすれば景観に影響しない場所にNPCの家を建てて住まわせることもできる。

 まぁ、そもそもこんな見つけにくい場所に自力で辿り着けるNPCがいるのかはわからないので、この設定自体する必要がなかったなんてことになるかもしれないけど。一応、念のためというやつだ。


「よし、経営地関係はこれであらかた設定し終えたかな」


 カァーカァー。


 バガードが鳴きながらこちらへと飛んできた。

 どうやら今までは俺の邪魔をしないように大人しくしていたらしい。賢い従魔にはご褒美をあげよう。アイテムボックスに1つだけ残っていたフライドラビットを取り出す。スッとそれを嘴で受け取ったバガードはマモルとすらっちのいるところへと戻っていった。



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