桜の花びらとベリーホットケーキ
少し早い春の訪れを、詩にしてみました。春の散歩と、ホットケーキを焼く作業を通じて、何気ない空っぽの日常を何とか埋めようと努力していますが、実は煩わしさも感じている・・・。そんな心を吐露したいと思って記しました。良かったら読んでみて下さい。
春の風は少し冷たく
トレンチコートはしたり顔
風強く桜散る今日
春の散歩に繰り出す私
少しぐらいの雨だったら
思い切って出かけてみよう
花は桜
舞い散る花びら
花びらが
地面に落ちる瞬間が
地球上で一番繊細な時間
桃色がとても綺麗で思わずため息
ホットチャイティーを買って
ひとまず一息
帰ってきて
フローズンベリーを
冷凍庫から出し
ホットケーキを作ってみる
混ぜて混ぜてダマになって
作り方にはその加減で良いと書いてある
きっと上手く焼けるはず
フローズンベリーは
桜の花びらをイメージしている
雨で湿った
濃い色の桜を想像し
ホットケーキミックスと水を混ぜた生地
容器に散りばめ
頬が緩む
オリーブオイルを
薄くひいたフライパンに
生地を無言で流し込む
ほんのり黄色にベリーの赤がアクセント
ジュウっと耳に心地よい音がなる
芳ばしい香り漂う
春の午後
桜は、一番好きな花の1つです。昔から日本では「桜は散りぎわが一番美しい」と言われています。世の無常を表す言葉でも有名ですよね。春のけだるい午後を表すのに、桜の花びらを題材にしたらどうだろう?と思って最終的に、ホットケーキに混ぜたフローズンベリーに、桜の花びらを投影して、食べてしまうという行動に出ました(笑)人生の真理である無常の概念に、令和のポップなイメージを足しました。「明日には明日の風が吹く」と日々の疲れを笑い飛ばしてしまう衝動を「花びらをイメージしたフローズンベリーを食べる」事で表現しています。読んで下りありがとうございました!