表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/30

18

「君は弱虫だね。それに、素直じゃないし、臆病者だね」

 そう言って、女の子は情けなく腰を抜かしている草子を見て、本当に幸せそうな顔でにっこりと笑った。

 その女の子の笑顔を見て、草子は、……私はあなたの笑顔を今も確か覚えている。……そして、きっと一生忘れることはないはずだと思う。

 草子はまた、その女の子の『どこか見覚えのある顔』に、視線が釘付けになった。

「はい。どうぞ。弱虫さん」

 そう言って女の子はその細くて白い小さな手を草子に向けて差し出した。どうやら草子が立ち上がることを女の子は手伝ってくれるみたいだった。

「……ありがとう」

 そう言って草子はその女の子の差し出してくれた手を、自分の泥らだけの手で握った。(一瞬草子はためらったのだけど、女の子の目は気にしなくていいよ、と草子に言っていた)

 ……女の子の手はひんやりとしていて、……すごく冷たかった。(まるで幽霊のようだと思った)

 草子は女の子の手をかりて地面の上に立ち上がった。(でも、まだ草子の細い両足はまるで生まれたての子馬のようにぶるぶると震えたままだった。そんな草子のことを見て、女の子はまた腹を抱えて笑った。草子はまた怒って、その顔を真っ赤にした)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ