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020(強ければ)

 ニコルとミヤビお嬢様は軍艦島エリアで特訓を続ける。


 ミヤビお嬢様は相変わらず、突撃してくる。ニコルはアンブッシュし、それを狙撃する。


「ニコル! 私をランクBに落としたいの!?」

「お嬢様、狙撃を覚えてください」

「待ち構えるなんて、イライラするわ。ニコル、他のテーブルへ行くわよ」

「御意」


 ウォーガンズは不特定多数のユーザーが参加するテーブルでは賭け金を設定しなくてはいけない。個人のテーブル、練習はその限りではない。賭け金を設定すると、ダイになった場合、その金額を取られて、キルしたユーザーに支払われる。ウォーガンズ運営会社がマージンを取り。その代わり、賭け金を高く設定する程、アバターの能力も上がる。東京エリアで大体1万円前後の賭け金がスタンダードだ。同時対戦人数が300、400となれば、一夜にして会社員の平均年収を得る事が出来る。強ければ。


 ニコルとミヤビお嬢様は手頃なテーブルを探す。賭け金下限5万円のテーブルを見付けた。


「ニコル、行くわよ」

「マジですか、お嬢様」

「カネならいくらでもあるわ」

「猛者が待ち構えてますよ」


 ミヤビお嬢様は、そのテーブルに着いてしまう。ニコルも後を追いかけて、テーブルに着く。参加者全員が敵というルールのものだ。


 テーブルは参加者100人が集まったらスタート。ミヤビお嬢様は賭け金を10万円に設定する。ニコルは5万円。他のプレーヤーも5万〜10万円程の設定だ。


 テーブル内はステージになっていた。砂漠の街だ。ベガスシティがモチーフだろう。これから金銭を賭けて戦う者同士で雑談をしている。


 残り10人エントリーで試合開始だ。


「ニコル、お手柔らかに」

「はい、お嬢様。10万円の賭け金のアドバンテージは如何ですか?」

「何か対人レーダーが付いてるわ。これで隠れてる奴も突撃でイチコロよ」

「恐ろしいですね」


 100人が集まった。これから賭け金アドバンテージの確認、武器やアバターの設定をする。更に課金する事で弾薬や手榴弾等の追加購入も可能だ。


 ニコルは空爆要請を1回出来る。武器はスナイパーライフルを2丁、アサルトライフルを1丁、手榴弾を装備する。アバターはスタンダードな兵士で行く。


 ミヤビお嬢様は対人レーダー。武器はアサルトライフルを4丁。アバターはピンク色のドレス姿だ。


『3、2、1、スタート!』


 戦いが始まった。

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