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童話モチーフのお話

続・残酷桃太郎

作者: 桜風瑠那

ここは、鬼になってしまった鬼桃太郎のいる鬼ヶ島。

鬼桃太郎は、時々町に出ては人々を襲い、金品や食べ物を奪うという生活をしています。

脅されて仲間になった犬・猿・キジも、今では立派な悪党です。


ある日の事、鬼ヶ島に船が辿り着きました。

船には犬・猿・キジ、そして桃太郎が乗っていました。

そう、鬼桃太郎を倒しにやって来たのです。

鬼ヶ島にいるのは鬼桃太郎と悪党犬・猿・キジだけなので、桃太郎達はすんなりと鬼桃太郎達の元に辿り着きました。

角があるかないかというだけで、鬼桃太郎と桃太郎はそっくりでした。

鬼桃太郎は、桃太郎を見て言いました。

「おぉ兄弟、よく来たな」

犬・猿・キジが軽くコケました。

桃太郎は鬼桃太郎に言いました。

「ふざけるな鬼め!お前と私が兄弟であるわけがなかろうっ!」

鬼桃太郎は言いました。

「お前、桃から生まれたんだろう?」

桃太郎が頷きます。

「なら、兄弟だ」

鬼桃太郎はうんうんと頷いています。

「に…兄さん?」

「弟よ!」

鬼桃太郎と桃太郎は、しっかりと抱き合いました。

両方の仲間の犬・猿・キジは、感動で涙しています。

こうして鬼桃太郎と桃太郎は、仲良く鬼ヶ島で暮らす事になりました。

そしてその後も、何人もの桃太郎が鬼ヶ島を訪れましたが、皆同じく兄弟として鬼ヶ島で暮らすようになり、鬼ヶ島は沢山の桃太郎と犬・猿・キジが暮らす桃太郎島となりました、とさ。

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