表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主役は僕(ワタシ)  作者: ティる
主役は僕(ワタシ) 1
1/25

プロローグ

教室の扉を前にして深呼吸をする。

落ち着いたところで改めて自分の身なりを確認する。

髪が変にはねていないか、制服が変になっていないかなどを確認する。

しかし普段着ている制服とは違うのでどこが変なのかわからない。

とりあえずスカートが捲れ上がっていないことだけ確認しておく。

膝くらいまであるといっても油断すると見えてしまいそうで不安になる。

そんな確認をすると聞きなれた担任の声が聞こえてくる。

「それじゃ、転校生紹介するぞ」

いつの間にか私が教室に入るタイミングになっていたようで担任に手招きされる。

僕はもう一度深呼吸をして扉をくぐる。

私が教室に入った瞬間、視線が集まる。

(どこも変じゃないはず、どこも…)

そう自分に言い聞かせ担任の隣に立つ。

「お前らも知ってるだろうが…この前の事件を解決に導いたほどの実力の持ち主だ。これから共に学ぶ仲間だ、いろんなことを教えてもらえ。それじゃ、軽く自己紹介を」

そういわれて僕はクラスメイト達に改めて自己紹介をする。

鹿島かしま 瑞姫みずきです。これからよろしくお願いします」

そういって頭を下げる。

しかしクラスは静かなまま。

「それじゃ、瑞姫の席はあそこだ。それじゃ、あとはお前たちに任せた」

そういって先生が出ていく。

その瞬間、先ほどまで静かだったクラスメイト達が一斉にこちらにやってくる。

「ねぇ、鹿島さんどこに住んでるの??」

「鹿島さん、彼氏はいるの?いないなら募集とかしてないの?」

「てかてか、俺を彼氏にしない?」

席に着く前に男女問わずもみくちゃにされる。

「待って、あとで答えるから…とりあえず席につかせて~」



これが私、いや僕の―涼風すずかぜ 瑞樹みずきの新しい学校生活の始まりだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ