エピローグ
朝、とある高校の一教室でそれは起こった。
いつもと変わらない友人、クラスメイト…彼らは各々雑談を楽しんでいた。
そんな教室にまた一人、生徒が入ってきた。彼らはその生徒を見て固まった。入ってきた生徒は少し長めの黒髪の男子で、その顔から美人といえるだろう。
そんな彼を見て、生徒たちが思ったことは一つ。
「(だれだあいつ!?)」
そう、中学を卒業し、高校にはいってこのクラスになりはや一か月。そろそろ新しいクラスメイトに慣れてきたとき、見たことがない男子生徒が入ってきたのだ。それは驚きもするだろう。
さて、そんな彼の正体だが…
「うん、マスクつけてないから呼吸が楽だ」
祈に言われ散髪し、スギ花粉が収まってきたためマスクをとった絆だった。
そして絆は周りのそんな反応には気付かず、自身の席へ行き、座った。それにより、クラスメイト達は彼が絆であることを認識する。
「…あれ八神?」
「え?まじで?」
「いやだって八神の席に座ったし…」
「ていうか八神って誰だっけ?」
「ほら、前髪とマスクで顔が見えなかった…」
「あぁ…そんなやつもいたなぁ」
絆はこれまで横着と花粉症により長めの前髪とマスクで顔が見えなかった。それが祈にいわれ散髪をし、花粉症が収まりマスクをとった。
そうしてできたイケメンな素顔により、クラスメイト達は「八神ってどんなやつだっけ?」などという話を始めた。
「なんかうるさいな…」
絆はそんなことを感じながら、教師がきてHRが始まるまで寝ていようと思い机に伏せるのだった。
「ただいまー」
「あ、お兄ちゃんおかえりーどうだった?」
「どうだったってなにが?」
夕方、帰宅した絆は祈に迎えられ何かを聞かれた。
祈は絆に聞かれ、答える。
「学校のことだよ?お兄ちゃん髪切ったし…」
「あぁ…別に何もなかったぞ?クラスのやつらは普通に友達と話してただけだし…」
「あれ?絶対なんか話題になると思ったのに…」
「特に話したことがないやつが髪切ってもそんな反応ないだろ」
「そんなものなのかな…」
…正確にはクラスメイトたちの話は絆の話題で持ちきりだったのだが、そういったものに興味がなかった絆には知る由もなかった。
「そんなことより、今日の晩飯は何が食べたい?」
「ん…えっとねぇ…カレー!」
「それ昨日食べなかったか…」
「ゲームでだから問題ないよ!」
「そか…」
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでしたっと」
「それじゃ行こう!」
「はいはい…」
夕食にカレーを食べた二人はすぐさまYEOをすることにした。
「さて、今日は3人はいないから二人で頑張ろう!」
「了解、そんでなにするんだ?」
YEOにログインし、合流した二人はこれから何をするか話し合う。
イノリは当たり前のようにいう。
「もちろん、戦闘あるのみだよ!」
「…さいですか」
「さいです!ほら行こう!」
「わかったから引っ張らんでくれ…」
キズナはイノリに手を引っ張られフィールドへ出て行った…
「とりあえずボス行くよ!」
「…え?ボアじゃなくて?」
…二人の冒険はこれから始まる。
アオイ「アオイでsぶほぁ!?」
キズナ「何自己紹介してんだこらぁ!」
イノリ「何してるの!」
アオイ「な、なにが…」
キズナ「だって」
イノリ「これじゃぁ」
兄妹「「打ち切りエンドじゃないか!」」
アオイ「い、いやそもそもこれ短編の予定だったし…ネタもないし…」
キズナ「なら短編で一気に出せばよかったろうが」
イノリ「どうするの、1話でこれからよろしくお願いしますとか言っちゃったじゃん」
アオイ「いや、あのな…」
兄妹「「言い訳無用」」
アオイ「どうしろと…」
アオイ「…ということでYour Experience Online これにて終了です」
キズナ「今まで読んでくださった方々」
イノリ「どうもありがとうございました!」




