様々にギャンブル
先週はひどく忙しく、その上、仕事上で大変な目にあった。安目を売った形なので、相手方ばかり責めるわけにはいかないのが、また痛いところだ。
という辺りで、土曜日は仕事上の損失を回収できたら嬉しいかしら、と思いながらも、全く予想に身が入らず、なんとなくこの前見た夢を思い出していた。
ここのところ、馬券はいつもパソコンから購入するのであるが、JRAのFlashには様々な機能がついている。全レース、同じ馬番を一括で買えるという機能もその一つである。そういう機能がついているということは、いわゆる「出目」で買うというファンが多いということだろう。私もたまに、自分の誕生日馬券を買うが、まさかすべてのレースを買うわけではなかったので、少し驚いたが、初めてこの機能を使い、夢に出てきた馬券を購入してみたが、結果は夢のまた夢となった。
翌日も、気合の入らないまま、京都記念の出馬表をみたけれど、休み明けが多いことに驚いた。それほど順調に使われていないということなのか、はたまた、本命レースへの調教が短期間でやっていけるという画期的な世の中へ変貌しているのだろうか。使われていた一番人気を三連複の軸の片方にしたのだが、惨敗。今までの考え方ではいけないのだろうか。
「アンカツ、引退しちゃったのよね」
「石橋守騎手も引退しました」
「変わっちゃうわね」
アパートの更新時期に、ミホノブルボンが出走し、ご夫婦で、更新料の全額を突っ込んで、結果、しばらく実家に厄介になることになったという豪快なおねえさまがそういった。おねえさまは競馬は今のところやっていないけれど、だんな様は未だ現役でたまに、
「馬券をとったから、なにか欲しいものはないか」ときいてくれるらしい。ただ、金額を教えてくれるわけではないので実際のところいくら勝っていて、
「ううん、いくら負けているかわからないのよ」といい、
「私にとっては、旦那を競馬に行かせるかどうかが今のギャンブルね」と笑っていた。
なるほど、スリル満点の家庭内ギャンブルとしての楽しみ方もあるのだろう。
更新料を全額つっこむことはできない小ささが、私に馬券を買い続けさせてくれているのかもしれない。仕事の穴を競馬に埋めてもらおうなんて、『優駿』のようなドラマを考えるのはやめておこう。
来週は年明け初GⅠだ。ダイヤモンドステークスのほうが気になるところだが。今年も、有馬記念まで、毎週参加できるような日々を送ろうとあらためて思う。