降雪中止
大雪で、中山競馬は途中で取りやめになった。
世間では今日は成人式だ。
無理矢理騎手学校を受験させた娘も成人の儀を迎えた。バイトで忙しいから式にはいかないといっていた。
二十年前、私の成人式も、関西ではめずらしく雪が降っていた。私自身は覚えていないのだけれど――娘がお腹の中に居たのでそれどころではなかった――、同級生の友達がそういっていたのを聞いたことがある。
降雪による競馬の中止を初めて聞いたときは驚いたけれど、もう慣れた。自然に生きている馬たちにとっては、雪はたいしたことはないのだろうと思う。蹄鉄を履いている競走馬にとって足場の悪さはどうなのだろうか。馬は暑さのほうが弱いのなら、
「本日、気温三十度以上のため、競馬を中止します」ということにならないのかな、と思う。三十度程度なら取りやめにしなくても、そのうち温暖化が進んでいって四十度近くまで気温が上がったら、ありえるかもしれない。
さて、日経新春杯。
私は紅一点のオールザットジャズ、ルメール騎手という二点から、人気どころに流す三連複を買った。唯一の女子の割には、斤量が見込まれすぎだとも思ったけれど、頑張って欲しかった。
しんがり君は、ムスカテールの相手をカルドブレッサにするかトウカイパラダイスにするかさんざん迷って、
「六歳はこないデータがあるから」とトウカイパラダイスを切り、ワイドとカルドブレッサの複勝を買っていた。
「これで四連敗もストップだ」と意気込んでいたけれど、結果はご承知の通り、二着ムスカテール、三着トウカイパラダイス、四着カルドブレッサというなんとも残念な結果になった。
何度もレースを見返しては、
「トウカイパラダイスがもうちょっと後ろだったら」とか、
「しかけがもうちょっと早くてもよかったんじゃないか」とか、
「だから幸は」とか、
「高倉騎手ってだれ?」とか、ぶつくさぶつくさ、まるで調教師にでもなったかのようにいっていた。
非常に悔しい、惜しい馬券なのはわかるけれど、そこまでタラレバをならべられると失笑である。見事な騎乗をした高倉騎手を誉めるべきだ。軽ハンデの馬を、よく知らない騎手ということで軽視した自分を反省するべきである。などといっていられるのは、新年の忙しさにかまけて、いまだ参加することに意義がある競馬しかできていないからか、はたまた全く馬券に絡んでいないからか。
アメリカジョッキークラブカップは、荒れたときには相性のいいレースだ。時間をやりくりして、是非真剣勝負といきたい。
来週は今のところ天気は良さそうだ。