穴馬を探せ
先週末から、今週末、そして来週末まで、退職のためかなり忙しい。
昨日も、べろんべろんでグロッキーのしんがり君とタクシーで帰って来た。途中、何度もコンビニによってもらい、そのたびに飲み物を買っていたが、とうとう飲み物ももういらないけれどトイレを借りたいとなって、競馬新聞を買った。
もちろん、土曜日のレースには参加などできない。日経賞という、長めで面白いレースも、しんがり君は二日酔いに悩みながら仕事で、私は途中一度も起きないという爆睡で、不参加となった。
結果をみてみると、『めっちゃ久しぶり』に有馬記念をとらせてくれたオーシャンブルーが沈んでいたので、馬券的には不参加で正解だったのだが、新聞を買っていただけにやっぱり参加したかったと不満が残る。
しんがり君は帰ってくるなり、一緒に飲んでいた後輩が、朝一、なんとか遅刻せずに来たけれど、トイレとお友達になりにいった際、かけていた眼鏡がお友達を通り過ぎて親密になってしまった話を繰り広げた後、
「新聞どこ?」と聞いた。家までの最後の一キロを歩く羽目に――しかも私は13センチヒールを履いていたので、それを脱ぎ、靴下で歩いた――なったのに、よくぞ新聞を買ったことを覚えていたものだとあきれた。新聞を見つけ出すと、いつもの通り、パソコンの前から動かなくなった。
「最近参加仕事が忙しくてできていないけれど、GⅠからは、早く仕事を終わらせてでも参加する」といっていたギャンブラーなお客様から、パチンコで四万円勝利し、高松宮記念はシルクフォーチュンから勝負するというメールが入る。二人して、
「なぜ、シルクフォーチュンなのか」と首をひねる。外国人ジョッキーだからなのではないかと位置づけたけれど、芝は久しぶりで左回りの芝は初めて、重馬場の実績も悪くないとくれば、穴馬として選ぶには悪くないと思う。
私は、お返事に、スギノエンデバーとダッシャーゴーゴーを揚げておいた。中京の実績と川田騎手という、インスピレーション的な予想だ。
「バクシンオー産駒五年も来てない」と私の予想を一刀両断したしんがり君は、サンカルロから、マジンプロスパー、サクラゴスペルへのワイドを買うらしい。
「すっごい人気薄が突っ込んでくるとかないかなぁ。ツルマルレオンとか」と思わず口に出してしまったので、ツルマルレオンの複勝も買っておくようだ。私は、ロードカナロアとダッシャーゴーゴーから、スギノエンデバー、シルクフォーチュン、マジンプロスパーにしようと思う。かぶってしまった馬が気にかかる。
占いに、今週末は物質的な棚ボタがあるとあった。
「努力して報酬を得ることは、幸運に恵まれるよりもすばらしいと職業倫理では語られるが、天から授かるラッキーもある」とされている。
WIN5をコンピューターセレクトで買ってみるか。
その『物質的な棚ボタ』が、
「迷惑かけたから」と、しんがり君がタクシー代に上乗せしてくれた五千円を示さないことを切に願う。




