登場人物紹介(第一章)
トウマ・ハバキリ 16歳(2016歳)
生まれつき『斬る』ことに異常な才能があった普通の人間。
生まれは普通の農家。少年期は畑を耕して生活していたが、成人と同時に家を出て『斬る』ことを極めるために放浪をする。そしてたどりついた超危険地帯である『死滅山脈』に籠り『斬る』ことを極めるために修行を開始した。
その後、歳を重ねて『斬る』達人になり、世間が『月の民』と『月詠教』の侵略が始まっていることを知り、襲撃してきた月詠教を返り討ちにし、鍛えた技を試すために月詠教と戦うことを決める。
晩年、病に全身を蝕まれ死にかけながらも、月詠教の神である『月神イシュテルテ』を討伐。月神が本当の月からやってきた神と知り、空に浮かぶ巨大な月を斬りたいと願うようになる。
そして、『寿命』と『老い病に蝕まれた身体』を斬ることで深き眠りにつき、二千年後に目覚め、十六歳という若さまで戻る。
二千年後の現在、復活した『月神』が率いる月詠教に半分支配された世界で、『月を斬る』ために再び動き出す。
戦闘スタイルは気功による身体強化の『戦神気功』、刀を使った剣術である『刀神絶技』、素手での格闘術である『武神拳法』、概念を切裂く『噓神邪剣』、そして全てを斬る奥義『斬神月刃』を使う。
月神が認めた、地の民であり神に匹敵する四人の現人神、『斬神』である
アシュタロッテ・イグニアス 16歳
火の国ムスタングの大貴族『イグニアス公爵家』の三女。通称アシェ。
イグニアス公爵家は『火』を司り、専用魔導器である『銃』を使い戦う。
生まれつき魔力量こそ膨大だが、致命的なまでに『魔力固定』が下手で、銃を使うのに必要な『弾丸精製』に時間がかかるので落ちこぼれの烙印を押されていた。
さらに、イグニアス公爵家の専売特許である『狙撃』の才能もほぼなく、百メートル先の的にすらまともに命中させることができない。実家では冷遇されており、貴族では誰もがもらえる『専用魔導器』を与えられなかった。
戦いの才能は低いが、マギア開発の才能にはあふれており、千年に一人の逸材。専用魔導器『イフリート・ノヴァ』を作り上げ、トウマのアドバイスで狙撃スタイルから近接乱射スタイルに変わり、魔獣とも戦えるようになった。
トウマには恩を感じており、友人として助けになろうと思っている。
マールーシェ・アマデトワール 16歳
水の国マティルダの大貴族『アマデトワール公爵家』の三女。通称マール。
双剣型魔導器『ハールート&マールート』を使い戦う剣士。才能にあふれており、才能だけなら時期当主である兄よりも上。だが女なので後継者にはなれない。
家族を愛しており、あまり家にいない父や兄、姉と会っておしゃべりしたいと常に思っている。
アマデトワール公爵家の特性は『水』であり、アシェは魔力で水分を作り出し、さらに凍結させることを得意とする。トウマ曰く「正攻法より搦め手のが似合ってる」らしい。
アシェとは友人であり幼馴染。同じ学園に通っているが、強さは現時点でマールのが上。
ルブラン 千歳以上
水の国マティルダを支配していた月詠教の幹部。
七陽月下という幹部の一人で、水の国マティルダ担当。
上位の月の民は月神から直接力を与えられており、『竜化』というドラゴンに変身する能力を持つ。
トウマに戦いを挑んだが、全ての力、技などを見切られ、斬られ、最終手段であった『月の裁き』ですら斬り落とされ、そのまま敗北し消滅した。