登場人物紹介(第四章)
アスルル・ピュリファイ 二十九歳 女
剣型専用マギア『オベロン』を使うマギナイツ。リヒトの親戚でもあり、ピュリファイ公爵家の次期当主。剣技に優れた美形だが、キツく堅苦しい性格のせいか何度か婚約破棄されている。
今は、ピュリファイ公爵家の次期当主として家名を守ることだけを考えている。『光』の本領である回復が不得意だが、本来の力ではない攻撃に特化しており、ピュリファイ公爵家の分家出身でありながら当主任命された。
解放戦後、どことなく雰囲気が柔らかくなり、何件か婚約の申し込みがあったとか。
セリアン・スヴィエート 十六歳 女
スヴィエート伯爵家の次女であり、アスルルの妹。
弓の名手で、専用マギア『ハラダーヌ』での支援攻撃を得意とする。実は攻撃よりも回復が得意。
かつて、リヒトに連れられ国境の森で魔獣に襲われ大けがを負い、その傷がまだ消えていない。内臓も深く傷つき、女性としての機能を失っている。
リヒトのトラウマでもあり、セリアンはもう生きることを諦めていた。だが、才能を開花させ『トゥアハ・デ・ダナン』を完璧に使いこなしたリヒトの回復で傷跡、内臓の機能不全も回復した。
エードラム・リア・チーフテン 七十七歳 男
チーフテン王国の王。外見は十二歳の少年だが、チーフテンの美容マギアで若々しい外見を保っている。王として非常に優秀。
トウマとの計らいでリヒトに爵位を与え独立させた。
メルキオール・ピュリファイ 三十八歳 男
リヒトの父でピュリファイ公爵家当主。光の国チーフテンの守護貴族であり、杖型レガリア『アスクレピオス』を使い、大規模光魔法による攻撃を得意とする。
実はレガリアの使い方は間違っており、アスクレピオスは癒しに特化したマギアで、それを無理やり攻撃として使っている。
リヒトを見限り、アスルルを次期当主として迎えた。
外見は二十歳前後にしか見えない美麗の男性。
リヒト・テンコウ 十六歳 男
元、ピュリファイ公爵家の三男。トウマの計らいで貴族として独立した。
次世代魔導器にして変形機構杖型マギア『トゥアハ・デ・ダナン』を使う。普段は杖だが、分離して七本の棒がベルトのように身体に巻き付くと『超回復形態』へとなり、リヒト自身の魔力を超高速循環させ、頭部が粉砕されても瞬間的に回復する。
さらに、ビャクレン仕込みの体術で敵を圧倒することもできる。
自覚はゼロだが、ビャクレンが舌を巻くほど武術の才能を有している。
ギームス 年齢不詳 男
七曜月下『待宵』ギームス。光の国チーフテンを半支配する月の民。
他力本願で、自分で動くより部下を有能に育て使うことに長けている。ぶっちゃけそれだけで七曜月下となった男。
外見は三十代半ば。
いきなり現れたポリデュクスが『トウマを倒す。ついでに光の国チーフテンも滅ぼす』と言うので全て任せていたら、いきなり『時間稼ぎして』と何の準備もないまま戦場に放り出される。
竜化した時の能力は『汚泥』で、地面を泥化させることが可能。だが、味方をも巻き込みかねない能力なので使い道がほぼなかった。
準備万端、戦術万端のアシェたち『斬月』と戦うことになり、溜まっていた鬱憤を晴らそうと自信が戦うが、アシェたちの力を見誤り窮地に追い込まれ敗北した。
ある意味、第四章で一番かわいそうな人。
ポリデュクス 年齢不明 女
天照十二月『神無月』のポリデュクス。序列は十位。
月で最高の兵器学者であり、『月兵器』と命名したマギアを超える技術の『兵器』で圧倒的な破壊行為を繰り広げる。
性格は少しお調子者でおだてられると弱い。外見は十七歳ほどで、片目を髪で隠している。ちなみに隠れているだけで普通に見えている。
自身は戦闘の才能がなく、司祭にすら勝てない。だが頭脳だけなら天照十二月で最高のものであり、月兵器を理解し、作ることができるのはポリデュクスだけ。月の防衛機構は全てポリデュクスの『作品』であり、月の発展に貢献した偉人でもある。
天照十二月は月神の護衛なので、直接的な戦闘力がないポリデュクスの序列は低い。だがポリデュクスは全く気にしていない。
カストルの戦闘支援月兵器『月獣帝機』による支援と、最高傑作のひとつである護衛用人型月兵器『アームストロング』による戦闘もできる。
カストルの支援は、八体の獣を模した月兵器で、それぞれ変形しカストルが装備する。
タイプワン『フェンリル』 鎧となる基本形態。オオカミ。
タイプセカンド『ヨルムンガンド』 鞭となる。蛇。
タイプサード『ヤタガラス』 翼となり飛行が可能 カラス。
タイプフォース『ケリュネイア』 双剣となる 鹿。
タイプフィフス『ハヌマーン』 軽量高速形態 サル。
タイプシクスス『ライノス』 重装甲形態 サイ。
タイプセブンス『ピクシー』 魔法特化。妖精。
タイプファイナル『ドラゴン』 『神竜変化』に特化。ドラゴン。
カストル 年齢不詳 男
天照十二月『霜月』のカストル。序列は十一位。
ポリデュクスの作った『月兵器』を使用できる天才。防衛機構などはオートモードで動いているが、それ以外の武装は全てカストルでないと動かせない。司祭、司教、大司教などが月兵器を使わないのは、その使用方法があまりにも難解だから。
ポリデュクスの最高傑作のひとつ『ダージュオブスケイル』という専用のアーマーを纏うことで、二万を超える月兵器を自在に操り戦うことができる。
ポリデュクスの支援を受け、月兵器をフル活用することで『暦三星』に匹敵する力を出す。
普段はやる気がなく、天照十二月でも弱い部類に入るが、姉の叱咤とアーマーを纏うことで本気になる。
マサムネ 不明 男
天照十二月『師走月』のマサムネ。序列は十二位で新人。
仮面を被った少年のような存在。武器は双剣だが、微妙にたどたどしい。
トウマから奪った『瀞月・脇差』を改造した専用大太刀『地滅』と、それをコピーした野太刀『呉霞』の二刀流で戦う剣士。
不思議な少年で、なぜかトウマはあまり敵意を抱けなかった。
◇◇◇◇◇◇
マサムネ ???歳 男
天照十二月『師走月』のマサムネ。
正体は、二千年前のトウマの血液、髪などから作られた『ホムンクルス』。
天照十二月最強の上位三人、序列三位『弥生月』のパンドラによる最高傑作。
仮面を外した顔はトウマと全く同じで、髪は白く、眼は深紅。
トウマの『刀神絶技』をアレンジした『剣神蛮技』を使う。
トウマが『月を斬る』と言うので、じゃあ自分は『大地を斬る』と宣戦布告し去って行った。




