凍冬
氷点下を下回った。
「凍え死ぬかもしれない」
そう思わせるほど、とてつもなく寒い冬なのだ。
寒すぎて涙が出る。
「かき氷にでもなってしまうのか?」
その考えが頭をよぎる。
なぜならこの冷気が耳に包まれたりして凍えるからだ。
一人でいるからなおさらだ。寂しい。
息を吐いて手を暖めることにした。とてつもなく白い息が出た。
「暖かい」とぼそり
一つや二つ屋根屋根があったところで寒さはしのげない。
やっぱりかまくらじゃダメだったか。
耐えることしかできない。風が囁いてくる。
次第に動けなくなってくることを感じる。
痛みもだ。
少し痛みが引いてきたがまだ寒い。
暖かくない。
このまま寝てしまおうか。