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燎が世界を照らすとき  作者: コンパス定規
1章 『灯火』
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8話 『あの声はもう聞こえない』

 

 それから数日、傷も癒え、また強化特訓に出向いていた。先日ほどの無茶はしない。というよりもマリーさんが無茶を許してくれなかった。

 そのおかげか、数日間休んでいたことによる身体のなまりもそれなりに改善されていた。


「やっぱりだめか…。」


 それでもあの時のあの感覚を感じることは出来なかった。あの、身体が軽くなる感覚。思考を超えて身体が動く感覚。それを感じることは出来なかった。

 それに…、あのとき声が聞こえた気がした。あれはいったい何だったのだろうか。

 ほんの少し期待してしまう自分がいる。もう一度あそこに行けばあの感覚を味わえるかもしれない。でもダメだ。マリーさんに心配をかけることは、マリーさんを裏切ることにもなる。

 マリーさんは僕の実力を考慮したうえで最大限成長できる内容をセレクトしてくれている。そこで無理をすることはそのメニューを考えてくれた人を裏切ることと同意だ。

 だから僕はひたすら剣を振り続けた。集中力を最大まで高めれば、考えられなくなるまでへとへとになれば。

 あらゆる可能性を模索しながらひたすら身体を動かした。

 それでもあの感覚に陥ることも、頭に鳴り響いたと思われた声が聞こえることもなかった。



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