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迷探偵シャーロック ホームズ

作者: John

マーティー マクフライは1904年のイギリスにタイムスリップしてシャーロック ホームズを一目見に行った。デロリアンをロンドン郊外の森の入り口に木の枝や木の葉で隠して彼の住む住所に向かったが、行き違いである事件の捜査をしていたホームズとワトソンが隠されていたデロリアンを発見してしまった。「これは何だと思うかね、ホームズ君」「蒸気自動車ではなさそうだな、ワトソン君。米国の石油で走る自動車にしてはデザインが随分と異なっているようだが」タイヤを爪先でコンコンと蹴りながらホームズが検分している。ドアに手を掛けたら開いた。「ワトソン君、開いたぞ」運転席にホームズが乗り込みキーを捻ってみたらエンジンが掛かった。驚くワトソンにホームズが言った。「ワトソン君、君も乗りたまえ」タイムスリップの時代設定やギアやアクセルを適当にいじくっていたらデロリアンが急発進して現代にタイムスリップしてしまった。様変わりした現代の文化やファッションに戸惑うホームズとワトソン。「あれを見たまえ、ホームズ君」そこには、『バック トゥ ザ フィーチャー』のポスターが貼られておりデロリアンもそのポスターに写っていた。ホームズが言った。「見たまえ、ワトソン君。この頭のとろそうな青年と発狂したようなじいさんを。どうやら、このけったいな貼り紙を調べてみない事には私達はこの窮地を脱する事は出来なさそうだな、ワトソン君」ポスターの真相、デロリアンの操作方法を習得しなければ過去に帰れないと思ったワトソンは本やで映画年鑑なる本と自動車年鑑なる本を万引きした。店主の親父に1900年代のファッションを訝しがられながらもワトソンは見事な手捌きで万引きをやってのけた。路頭に迷ったホームズとワトソンは自分たちが過去に住んでいた住所の様変わりした家に無断で侵入し二人は寛いでいた。映画史上、最もまぬけであくどいキャラクター、ビフ タネンよろしく『バック トゥ ザ フィチャ 2』でそのビフ タネンがスポーツ年鑑を食い入るように見入っていたようにワトソンも現代の映画年鑑と自動車年鑑を食い入るように見入っていた。そして、ワトソンは自動車の車種に詳しくなった。そして、ワトソンは自動車年鑑から視線を表の通りに移して言った。「見たまえ、ホームズ君。一体、我が国、いや、英国紳士はどうしちまったんだ。キャデラック、マスタング、ビュイック、チェロキー、カマロ、クライスラー、リンカーン、走っている車は全てアメ車ばかりじゃないか。どいつもこいつもアメリカかぶれに成り下がりおって」揺り椅子で気持ち良さげに揺られながらパイプを燻らせていたホームズが虚ろな視線をワトソンに投げ掛けてクックックとほくそ笑みながら言った。「おいおい、ワトソン君、笑止千万だぜ。此処を何処だと思っているんだね。此処は米カー ストリート221bだぜ、クックック」ワトソンが蔑んだ眼差しでホームズを一瞥して窘めるように言った。「君はアヘンのやり過ぎだ。少し控えた方がいいと思うがね」

ベーカー ストリート221bはシャーロック ホームズとワトソン博士が1881-1904まで済んでいたと言われる住所。万引きはしちゃ駄目!

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