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リズムゲームクロスレッドダイバー  作者: 桜崎あかり


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11-3

>更新履歴

・午前4時21分付

誤植修正:午後一字→午後一時、行間のミスを1箇所修正

 圧倒的な実力差だった。気が付けば、リズムゲームパートでスコアトップになったレッドダイバーでも、ゴールドダイバーの追い上げには驚きを感じている。

マッチングには勝利したレッドダイバーだったのだが、これから脅威になりそうなプレイヤーが現れた事に危機感を持ったのは言うまでもない。

『なるほど。リズムゲームパートもスコアを上げていかないとまずいのか』

 ゴールドダイバーは淡々とした口調で語るが、それが出来ていれば苦労はしないというのが周囲の反応だろう。

明らかに彼は『経験者』と言われても文句は言えない気配がした。

「まさかの展開だ」

「あのプレイは、どう考えても経験者だろう」

「誰だ、無名のプレイヤーとか言っていたのは」

「無名と切り捨てたまとめサイトが炎上するのは決定的だな」

「どう考えても――」

 ゴールドダイバーが周囲の反応を気にする様子は一切ない。むしろ、彼の視線はレッドダイバーに向けられている。

もしかすると、彼の目的は――。

『いずれ、君とは別の場所で合う事になるだろうな』

 それだけを言い残し、ゴールドダイバーは姿を消す。彼の正体が何者なのか――正体考察をしている余裕はない。

SNS上を見ると、その状況は明らかだろうから。その一つが新商業施設『オケアノス』の誕生、もう一つは――。



 別の場所にいたパーシヴァルも、気が付けばオケアノスに到着していた。時間は既に午後一時と言った所か?

新たな商業施設と言う割には混雑している様な気配があまり感じられない、一人が歩くスペースさえないような混雑の方が異常なのである。

それに、ARアーマーはCGで出来ているのだが、同じARアーマーを装着しているプレイヤーからすれば幅は取るかもしれない。

アーマー同士がぶつかって事故が起きたという話は聞かないのだが、パニックになる可能性は否定できないだろう。

それを踏まえると、この混雑をしていない光景も納得の一言か?

「周囲のドローンは、もしかすると――」

 パーシヴァルが周囲を見回すと、上空にはドローンが飛んでいる。しかし、このドローンはどちらかと言うと実体がある訳ではない。

CGドローンと言うよりは、ARゲームの技術を利用して生み出した応用技術と言える。だからこそ、草加市の犯罪が周辺の市町村からすれば激減しているのだろう。

(しかし、これは別の意味でも監視社会とも言えるのかもしれないな)

 ガーディアンがSNSを監視して炎上を防ぐ、ARドローンが犯罪を防ぐ為に空中から監視を行う――。

それ以外にも様々な犯罪を減らす為の手段を実行している草加市、今こそ都道府県は草加市の事例を見習うべきだ、と言い切るような議員は存在しない。

その理由は、当然のことながら監視と言う個所ではない。周囲にARゲームのシステムや筺体等の設置、サーバー施設、太陽光発電を含めた自然エネルギー発電施設、更には道路や下水道等の整備――。

こうした設備を整備するのに数億円規模の予算や整備までの時間も必要と言う事で、現実的ではないと言っているからである。

 しかも、東京都でさえも足立区や秋葉原、一部エリアでの観光施設としてARゲーム施設があるのだが――草加市程の規模で整備はされていない。

だからこそ、今回の草加市が行ったケースはイレギュラーと言えるのだろう。

【草加市のケースは、本当にイレギュラーだ。現実的ではない】

【スポンサーが複数いたからこそ実現したと言うが】

【ふるさと納税等の手段で資金を確保したのか?】

【草加市の公式発表では、複数スポンサーが資金を出したという話だ。それも、草加市にあるゲームメーカーと言う話もある】

【ここまで都合よく予算が出るなんて、WEB小説やライトノベルじゃあるまいし】

 様々な声がまとめサイトでアップされる度に、批判合戦が展開される事も稀にある。

そうした些細な批判でさえも、ガーディアンはSNS炎上と判断して排除しようと動き出す。


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