表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リズムゲームクロスレッドダイバー  作者: 桜崎あかり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/48

10-3

 ブラックダイバー、後に黒いレッドダイバーはSNS上でそう言及される事になった。

間違ってもレッドダイバーの便乗とは思わないようなカラーリングに微妙なデザインだったはずだが、炎上勢力にとっては――と言う事なのだろう。

【何故、アレを便乗として炎上させたがるのか?】

【やはり、気に入らない存在を消そうという事でパリピ勢は適当に炎上させ、ストレス解消をしているのだろうな】

【まるで――WEB小説にあった作品みたいな展開だ】

【それは違うのでは? レッドダイバーに新たな敵が出て来た時は――?】

【ちょっと待て。ブラックダイバーは特撮版にはいないはず】

【今、特撮版と言ったか?】

 つぶやきサイトのタイムラインでも、やや混乱が見えているのかもしれない。

ブラックダイバーと呼称されたが、特撮版には類似ポジションの敵キャラはいないのである。

ブラックダイバーは名前こそ違うものの、登場しているのはアニメ版の方だ。特撮版では設定こそあったが、没になったという事らしい。

【一体、どういう事なのか? 便乗レッドダイバーとは違うのか?】

【コラボ配布のアバターパーツは、今回使われている物とは違うのでは?】

【どちらにしても、何が狙いなのか】


 他のコメントからも読みとれるのだが、この人物の狙いはいまいちわかりづらい。

一体、この人物の真の狙いとは?



 そのニュースを見て、驚く人物もいる。それは、レッドダイバーの本物だろう。

便乗している偽物を撃破している際に、ブラックダイバーの話を聞いたので同じ便乗勢力とも考えていた。

しかし、その動きは明らかに便乗勢力のソレとは違う。それだけではなく、ブラックダイバーはレッドダイバーに敵意がある訳ではない。

(一体、ブラックダイバーの狙いとは?)

 レッドダイバーもニュースサイトの話題を見て、この人物の行動に疑問を持つ。

しかし、向こうの狙いはレッドダイバーだけなのか――謎が残るだろう。それを踏まえつつ、レッドダイバーは動く。

(どちらにしても、向こうの行動は誰かに知られては行けなかった可能性も――)

 そこで彼が考えていたのは、ブラックダイバーは隠密で動いていた可能性である。

実際、ガーディアンでも秘密任務で動き、悪質なアップロード組織を摘発した事があった。

そうした一件を踏まえると、ブラックダイバーの行動は知られてはまずい部類だったのかもしれない。

本当に隠密行動だったのかは本人しか知らない事だろうが。

(現状で優先するべきは――)

 アンテナショップのセンターモニターで情報を仕入れていたのだが、話題はブラックダイバーばかりになっている。

一色とは言わないが、他の話題はどちらかと言うとリズムゲームプラスパルクール関係の話題ではない。どちらかと言うと――例の施設に関する事だろう。



 ブラックダイバーの方は、オープンしたばかりの新施設でリズムゲームプラスパルクールをプレイし続ける。

その実力は明らかに初心者のソレではない。譜面認識、選曲、無駄のないアクション――それらは熟練のプレイヤーと同じだろう。

しかし、ブラックダイバーはプロゲーマーではない。プレイヤーネームを見ても、似た名前のプロゲーマーは存在しないのだ。

(アレがブラックダイバー? どう考えても――)

 あるギャラリーの一人は、ブラックダイバーの姿を見て別人を連想する。

それは、かつてレッドダイバーに勝利したとしてSNS上でも拡散していた事のあるギャラホルンと名乗るプレイヤーだ。

ギャラホルンと言う名前も、最近は目撃例がないのでSNS上でマイナーそうな名前を流用した可能性が否定できない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ