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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第五章「決戦」
45/47

45「封印」

01ゴーガン「戻ってきたか、クワンジュ」

02クワン「僕は・・・・。っえ、僕、どうして・・!」

03ゴーガン「あれを見ろ」

04クワン「皆が集まってる・・・床に倒れてるのは・・デッダと・・・・ロイ・・・?どうしたんです?!何があったんですか?!」

05ゴーガン「ロイは死ぬ気だった。お前が黒い霧に飲み込まれた後、デッダも急に動かなくなった。その隙にと近づこうとしたんだが、強力な魔力で無理だった。そうしたらロイが」

06ロイ「僕に任せて。きっとうまくやってみせるから。皆に、クワンジュにお礼がしたいんだ」

07クワン「ロイは・・力を使ったんですね・・」

08ゴーガン「まだロイは死んでいない。シャインが寸前で気づいて止めたんだ。だから、彼に彼の血を入れているところなんだが・・・あれほどの血液を失えば、支障がでてもおかしくはないだろうな・・」

09クワン「そんな・・・。ゴーガン、あ、えっとチタ・リリィ・メディア様・・?」

10ゴーガン「ゴーガンでいい。まあどちらも本当の名ではないのだがな」

11クワン「・・どういうことですか?」

12ゴーガン「私の本当の名はセーシェル・トゥア・ゴーガンだ、クワンジュ」

13クワン「そ、それってサレバルトの・・・!ってことは・・・もしかして・・・サレバルトと・・シゾラ教会のドーナさんとの・・・・」

14ゴーガン「娘だよ」

15クワン「ええっ」

16ゴーガン「私は時の使いだった地上人サレバルトと、ドーナというトゥルハンス人との間に生まれたハーフだ。二人はサレバルトが死ぬ前に惹かれあい、私を授かっていた。異例の出来事だったため、私は転生が出来なくなり、この世界の神となったのだよ。」

17クワン「そんなことが・・・」

18ゴーガン「私の中には時の力と、鏡やガラスを操る遺伝子が半分ずつ存在する。だから私は鏡の中に何かを長時間留める力や、操る魔法が使えるんだ。半時の使いといったところか。禁断の屋敷で封印されていた悪魔は私が幼い時に閉じ込めたものだ。」

19クワン「だからゴーガンさんは外にでることも許されずずっと悪魔の見張りを・・・」

20ゴーガン「サレバルトとの接触をさけていたのも悟られないためだ。魔術師はよく目につくからな」

21グア「クワン!気が付いたか・・!!!よかった・・!!!ロイも目覚めたよ!」

22クワン「本当に?!」

23ゴーガン「私は先に出ておく。用が済んだら・・・待っている。」


24クワン「ロイ・・・!!!大丈夫?!・・・・・ロイ?」

25レイ「ロイって誰だよ、うるさいな」

26ローラ「レイ・・さん?」

27レイ「・・・ここどこだよ」

28ドラク「なんでや・・?眼鏡かけてへんぞ・・?」

29シャイン「・・・大量出血のせいでロイが死んだんだ・・」

30クワン「・・・・。ロイはこうなることを知ってたのかな。死ぬつもりだったって・・・・、・・・」

31アーナ「クワン・・?」

32グア「クワン、どうした。」

33クワン「デッダを封印しなくちゃ。レイは生きてた。死ぬつもりだったってことは、そうしないとデッダを倒せないからだ。っていうことはデッダはまだ生きてる。」

34アーナ「・・・・」

35クワン「それに僕はまだ、誰も選べていない。・・・僕の魂はまだここにある。」

36ドラク「・・・ロイの魂はちゃうんかよ・・」

37ペイン「・・・あいつは生きていたわけではないからな」

38クワン「・・・あれ、あんなところに鏡なんてあったっけ・・?」

39グア「いや、さっきまではなかった。もしかしてあれが・・・」

40アーナ「メディアの鏡・・」

41クワン「・・・・僕は、時の使いは、・・・僕自身の、グランデ・ダ・クワンジュの魂を選びます。僕の命と引き換えに・・・デッダを封印してください。」

42レイ「まぶしい・・・なんだこれ、赤ん坊と鏡が光りだした・・・・」

43クワン「封印できそうだね。それじゃあ、・・・・あとはよろしくね。皆」


44クワン「痛っ!!なに・・・す・・・・、なにしてんだよアーナ?!?!」

45アーナ「なにしてんの、はこっちのセリフ。私はあんたが命を差し出すなんて許してない」

46クワン「許してないって・・・!はやく鏡から出て・・!今ならきっと・・!!」

47アーナ「いいの。お願いクワンジュ。私に行かせて。」

48クワン「アーナ・・・。」

49ドラク「おいアーナおま・・!」

50グア「ドラク」

51ドラク「・・・っそんなん・・・悲しすぎるやんか・・」

52アーナ「お姉ちゃんと悪魔ふたりきりじゃ・・・可哀想だもの。まああんたもあたしがいなきゃどうしようもない奴だけど・・でももう大丈夫か、今のクワンなら。」

53クワン「何言って・・・」

54アーナ「クワン、愛してる」

55クワン「・・・・っ」

56アーナ「生きてほしいのよ。地上で。私のぶんまで。それにほら、地上で生まれたあんたの子供が転生した私かもしれないし・・って、なんて顔してんの!」

57クワン「僕も・・・僕も愛してるよ、アーナ。君のことは・・ずっと・・ずっと・・!」

58アーナ「ふっ・・・変な顔」


59ローラ「・・アーナが・・鏡に消えちゃいましたね・・・」

60レイ「うわっなんか急に赤ん坊も鏡に吸い込まれた!!」

61ペイン「双子そろって天に行ったんだ。」

62グア「次生まれるときはきっと・・・きっと幸せだな」

63ドラク「そうやな・・・な、クワン」

64クワン「・・・・うん。」

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