42「囲い」
01ドラク「おい・・・床からようさんでてきたんって・・・」
02グア「・・・バオールだ。しかもすごい数だぞ・・・!」
03クワン「・・・・!」
04デッダ「後悔させてあげる・・・。ここに来た事・・・。選ばれたこと・・。生まれ落ちたことを、後悔させてあげる・・・・!!!!」
05ローラ「バオールたちが・・・デッダに吸い込まれてます・・・・一体なにを・・・」
06ロイ「取り込んでるんだ・・・恐らくは魂と魔力を・・・・あっ」
07ペイン「っと、おい。なにしてる、自分で立て」
08ロイ「あ、っはは、ごめんシャインちん・・・、ちょっと血を使いすぎちゃって。支えなくていいよ、その辺にぽーいってしてくれたら・・」
09ペイン「・・・。床に寝っ転がられたらその方が邪魔だ」
10ロイ「・・・・ありがと」
11クワン「なにが・・始まろうとしてるんだ・・」
12アーナ「あいつの体が・・・・赤ん坊から成長していく・・・」
13デッダ「ちっ・・・これだけ集めてもこの程度なのね。やっぱりあんたたちも失敗作だった。」
14ドラク「あんだけおったバオールが・・一気におらんくなってもうた・・・。全部、あいつの中に・・」
15クワン「包帯がとれ・・・・っ!!!・・・そ、その顔は・・!」
16アーナ「わたし・・・・?」
17デッダ「言ったでしょう・・?双子だって。顔もそっくりなのにどうしてこんなにも違うのかしら。・・・不公平だわ?ねえ?アーナ」
18グア「バオールの魂と魔力で自分を成長させたんだ・・。」
19デッダ「公平じゃなきゃ。すべて。ねえ?そう思わない?世界は平等であるべきよ。そうでしょう?」
20クワン「バオールは・・どうしたんだ」
21デッダ「バオール?ああ、もともと私のものだった魔力を返してもらっただけ。それに役立たずの魂なんてあっても無駄でしょ?私が有効活用したほうがまだましだわ。」
22クワン「・・・命をなんだとおもってるんだよ・・っ」
23デッダ「ああもう本当に黙って?本当に吐きそう。」
24ペイン「まずい・・・あの術だ。」
25ドラク「あの術て、バオールが死んだあの棒みたいなやつかいな・・!」
26ロイ「この数じゃ・・・防げないよ・・・」
27グア「くそ・・!!どうすれば・・・!!!」
28クワン「・・・・お願いだ・・僕の力・・・目覚めてくれ・・・!今目覚めないでどうするんだよ・・・!!」
29デッダ「さ。遊びはもうおしまい。アーナ、ちゃんと見ておくのよ?こいつらが死ぬところを」
30アーナ「い・・いや・・!!!!だめ・・・っ!!!」
31デッダ「さようなら」
32アーナ「いやああああっ!!」
33クワン「・・・・っ!!!」
34ゴーガン「生きろと言ったはずだ時の使い。目を閉じるとは・・・、あきらめたということか?」
35クワン「え・・・・この声は・・・」
36ゴーガン「久しいな、クワンジュ。挨拶が上からですまない。」
37クワン「ゴ・・・ゴーガンさん?!どうしてあなたが・・!!それにあなたが立ってる・・僕を囲むこのおおきな鏡は一体・・・」
38ゴーガン「私の魔法だ。お前だけでなく、ほかの仲間にも全員同じように囲いをしてある。お前のとは違って屋根も設けておいたからな、デッダでさえも手出しはできん。」
39クワン「魔法・・?あ、アーナは・・?!アーナを捕まえていたバオールは・・・」
40ゴーガン「全員といったはずだ。アーナはお前の仲間じゃなかったのか?バオール二匹は邪魔だから殺しておいた。ちなみに、城の外では、お前を知っているやつらが揃ってバロールと戦っている。前の使いや、森獣族、7つの竜、小さな神までもがな。全く、お前の力はやはり素晴らしい。」
41クワン「僕の・・・力・・?」
42ゴーガン「お前の時の力だ。人々と同じ時間を過ごすことで得られる力。お前はずっと、その力を私たちに与え、そして今、その者たちから得ているのだ。」
43クワン「そうだったのか・・僕の力は・・もうすでに・・・。ゴーガン・・君は・・・なんて・・。ありがとう・・・!あれ、でもなんでここに・・・」
44ゴーガン「私を呼んだだろう」
45クワン「あなたを・・僕が・・?」
46ゴーガン「お前の頼みに感謝せねばな。もっと早く助けてやれればよかったんだが、そういうおきてだ、仕方ない。さ、魔法を解くぞ。」
47クワン「頼み・・・・?」
48アーナ「クワンジュ!!!!」
49クワン「アーナ!!!!ああ・・ほんとに・・ほんとによかった・・!!」
50アーナ「もう馬鹿・・・・っほんとに・・・ほんとに・・・!」
51グア「おい。これは一体どういうことなんだ?」
52ドラク「あんなにあった棒をでっかい鏡が跳ね返したんや・・ものごっつい強力な魔法やで・・・!」
53ローラ「あの・・・クワンくん、この方は・・?」
54クワン「キーロフ・バイカル・ゴーガン・・。禁断の屋敷の番人だよ。僕も魔術師だなんて知らなかった。それに・・・一度も外にでたことがないあなたがどうして・・」
55デッダ「あらあら、珍しいのがでてきたわね」
56ゴーガン「初めましてのはずなんだがな、どうもお前の名を耳にしすぎて到底そうは思えん。」
57デッダ「有名なら本望だわ?ずっと探していたのにいったいどこに隠れていたの・・?ゴーガン・・・いや。・・・チタ・リリィ・メディア様?」
58クワン「なっ?!」




