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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第一章「トゥルハンス」
4/47

4「禁断の屋敷」

01クワン「・・・まるでお化け屋敷だな」

02アーナ「ちょっ、サレバルト!!ここって禁断の屋敷じゃない!小さい頃からここには絶対に近寄っちゃ駄目って言ってきたのはアナタなのに!」

03サレ「そうじゃアーナ。だがそれは来るべき時でなかったからじゃ。選ばれし若者たちが7人揃った今、お前さんたちはこの屋敷へ入る義務がある。」


04ゴーガン「・・・サレバルトか。」

05サレ「ゴーガン、元気にしておったか」

06クワン「(小声)・・・誰?」

07アーナ「(小声)・・・・・さあ」

08ゴーガン「時の使いと水の使いだな。はいれ」

09アーナ「え、サレバルトは?」

10ゴーガン「この者は入れぬ。黙って早く入れ小娘」

11アーナ「・・なっ」

12サレ「というわけじゃから、わしはうちに戻っておくことにしよう。事が済んだら帰ってくるのじゃよ。」

13クワン「・・・行っちゃった。・・・・あの・・、」

14ゴーガン「ついて来い」

15アーナ「・・・行くしかないみたいね。ちょっとノリ気になれないけど」

16クワン「珍しく君に同感だよ・・・」


17ゴーガン「キーロフ・バイカル・ゴーガン」

18クワン「えっ?!」

19アーナ「な、なに?!」

20ゴーガン「私の名だ。この屋敷の番人をしている。さっきはキツい言い方をして悪かった。サレバルトとは・・・・腐れ縁なんだが昔に少しあって、な。」

21クワン「あ、ああ・・そうなんですね大丈夫です、よろしくお願いします。僕は」

22ゴーガン「お前たちの事は知っている。クワンジュにアーナ、お前たちはここが禁断の屋敷と呼ばれている理由を知っているか。」

23クワン「・・・僕はこの世界に来たばかりだからさっぱり・・」

24アーナ「私も17年間生きてきて何も知らされなかったわ。」

25クワン「げっ、アーナって同い年なの?!」

26アーナ「私もびっくりよ、あんたみたいなのが17歳だなんて。それより、その理由ってなんなのゴーガン」

27ゴーガン「この屋敷に悪魔が封印されているからだ」

28クワン「悪魔?!でも僕達の役目がその"封印"なんですよね?」

29ゴーガン「・・・訳あって封印されているのは1体だけでな。だが、悪魔の説明をするのにはもってこいの場所なのだ。だから今お前たちはこの場にいる。」

30アーナ「なるほど悪魔とご対面ってわけね・・・」

31クワン「アーナは見たことなかったの?」

32アーナ「悪魔はメディア様を狙ってるから、城が近づくにつれその数が増えると聞くわ。私とサレバルトの家はメディア城から一番離れてるから安全なの。それに、選ばれし若者は命を狙われやすいからサレバルトが私を守ってくれてた。」

33クワン「命を狙われやすい・・」

34ゴーガン「話をしているところ悪いが、ついたぞ。」

35クワン「あんな大きい鏡僕初めてみた・・って・・・うわぁ・・・・」

36アーナ「うええぇ・・キモい・・・・」

36ゴーガン「あの鏡に封じられているのはバロールという悪魔だ。」

37アーナ「身体がなんか・・・濃い緑色・・・悪魔っていうかゴブリンみたいね。ブサイク。」

38クワン「いやそこじゃないでしょ普通!!頭から触角みたいなの生えてるし、その先についてるの手だよ?!手ついてんだよ?!」

39ゴーガン「こいつらが悪魔の8割を占めている。」

40クワン「こいつが8割?!じゃあ残りの2割は?」

41ゴーガン「バオールという悪魔だ。人間のような姿をしているらしい。バロールと違うのは、バオールは頭がよく言語を話す。五感も人間より優れており、魔力も断然高い。」

42アーナ「そいつ手強そうね・・・」

43ゴーガン「最も厄介なのは様々な姿に変化することが出来るところだ。一箇所だけ本物とは違うところがあると聞いたことがあるが・・・すまない、私はこの屋敷から出たことがないのだ。」

44クワン「え?」

45ゴーガン「だからバオールについての詳しい情報はない。これはお前たちが実際に奴らに出会わなければ分からないことなのだ。力になってやれなくてすまない。」

46クワン「そんな事気にしないでください。バロールとバオールっていう二種類の悪魔がいること自体僕は知らなかったわけですし。僕も、なんか、覚悟出来たような気がするので。」

47アーナ「クワン・・」

48ゴーガン「そうか。覚悟・・か。時の使い、お前には様々な決断を迫られる時が来るだろう。その時に何を選ぶかはお前の自由だ。・・・だが、覚悟をもって、後悔のない道を選ぶのだ。これからお前たちを待ち受けるものは恐らくひどく過酷なものだろう。だが・・・・これだけは分かっていて貰いたい。お前たちは孤独ではない。少なくともメディア様はお前たちを見捨てたりは断じてしない。お前たちが、生きて帰ってくることを私も強く願っている。」

49クワン「ありがとう・・・ゴーガン。」

50ゴーガン「炎の使いは竜の山に、風の使いは風の谷に、雷の使いは雷の城跡にいる。魂と闇の居場所については不明だが、仲間が増えるにつれて情報も得るだろう。感謝をするのはこちらのほうだ。お前たちになら私も必ず、力になろう。」









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