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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第4章「真実と魂と闇」
35/47

35「ドーナ」

01レイ「・・・・・・・」

02ドラク「あれ、おっかしいなあ、大爆笑のはずやねんけど」

03ペイン「だから馬鹿らしいといったんだ」

04クワン「……?レイ・・?大丈夫?」

05レイ「・・・・・意味わかんない・・」

06ドラク「あの面白さがわからんかー。やっぱまだまだやなあ」

07グア「いやそういうことじゃない気がするが・・だが、予想していた通り攻撃はしてこないな。」

08レイ「なんなのあんたら・・あんなの見せて、僕になにさせたいわけ」

09クワン「あれさ、君のために練習したんだ。ほかでもない、君のために。」

10レイ「・・・・・」

11クワン「僕たちには君が必要なんだよ。」

12レイ「必……要……」

13グア「俺達は全員、傷を負った選ばれし使いだ。…痛みを知っている。だからお前の痛みも否定しないさ。」

14レイ「……お前は、」

15ペイン「あ?」

16レイ「お前、闇の使いだろ。なんでこいつらについてんだ。お前の噂は聞いてる、人間を恨んでるはずだ。なんでこいつらは信用できる」

17クワン「…シャイン…」

17ペイン「.........。確かにこいつらはふざけたことを考えるめちゃくちゃな野郎どもだ。私もすべてを信用しているわけではない。」

18ドラク「おいシャイン!お前何言うて…」

19ペイン「だが…、こいつらは、私の大切な奴を助けた。私は気付いたんだ、私が1人だったから、あいつは自由になれなかったんだと。それに・・・こいつらは私の痛みも、光にしてくれた。」

20レイ「………だから信用したってのか」

21ペイン「試しているだけだ。お前もそうすればいい」

22レイ「試すってそんな」

23クワン「それでいい。僕達の事は、これから知ってくれればいいんだ。信用できないと思ったらそれで構わない。でも、僕達は。少なくとも僕たちだけはレイのことを信じてるよ。」

24レイ「…何を…」

25クワン「え?」

26レイ「僕の何を知ってるってんだよ!!信じてる?!ふざけんなよ!勝手に…!僕の中に土足で踏み込んでくるな!今日初めて会ったやつにそんなことを言われても信用できるわけねぇだろ!僕は、そんな・・・・そんな・・・」

27クワン「レイ・・?」

28レイ「うるさい!!もういいからほっといてくれ!これ以上僕に関わる気なら力を使って・・・」

29ローラ「・・!危ない・・・っ力を・・・!!」

30ドーナ「おやめなさい魂の使い」

31レイ「・・・?!なんだ・・?誰だ、お前らの仲間か?!」

32グア「いや・・・俺たちも知らない・・。それにこの声・・・この教会の中から響いてる」

33ローラ「みなさん・・」

34クワン「ローラ、大丈夫だよ。それよりもこの声・・・」

35ドーナ「私の教会で力を使うことは許しません。」

36ドラク「私の教会って・・・確かこの教会を作ったんは・・」

37クワン「サレバルトの奥さんだ。」

38ドーナ「あら、私のことも話したんですか彼は。ほんとおしゃべりですね、歳を老いても全く変わらない。」

39レイ「お前は誰なんだよ!どこからしゃべってんだ、姿を見せろ!!」

40ドーナ「それは無理なお願いね、リールゥ・ベッカ・レイ。私にはもう声しか残っていないのです。」

41ペイン「みろ、あそこの鏡。私たちのほかに知らない女がうつってる。」

42ローラ「きれいな方・・・、もしかしてあの方が・・?」

43ドーナ「お褒めいただけて光栄よ、風の使い。そう、私はドーナ。このシゾラ教会を建設したシスターであり、時の使いサレバルトの妻。まあもう死んでるんだけど。」

44ペイン「・・・鏡に自分の魂をうつしてあるな。お前は魔術師か?」

45ドーナ「いいえ、わたしはただのガラスを操ることが得意なトゥルハンス人。サレバルトが鏡の中に私の魂を写し時を止めたのです。」

46クワン「時の使いはそんなことができるのか・・・」

47ドーナ「私のことはどうでもよいのです。リールゥ・ベッカ・レイ。」

48レイ「なんだよ」

49ドーナ「・・・もうよいのですよ」

50レイ「なにが」

51ドーナ「一人で自分を守らなくても、もうよいのです」

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