33「魂の使い」
01クワン「ここにくるときに説得を任されたはいいけど」
02ロイ「ねえねえ、紅茶はすき?それともコーヒー?君はミルクのほうがいーい?」
03ドラク「子ども扱いすんな!ミルクはチンしろよ!!」
04ロイ「あはっ、りょーかい!そこにあるお菓子は好きなだけ食べてね!久しぶりのお客さんだから嬉しいなあ僕!」
04クワン「説得もなにももう馴染んじゃってるんだけど・・僕どうしたらいいのかなグア」
05グア「俺も正直戸惑ってるんだクワン・・。まあリュックが言っていたかなり明るいやつだって情報はあってたけどな。暗い要素なんてひとつもないのにどうしてそんな情報が・・・」
06ペイン「ちっ、私はああいうきゃぴきゃぴした女を見るとイライラする」
07ロイ「僕男だよ♪」
08ペイン「なおさらだ、死ね」
09ローラ「ロイくんは一人でここに住んでたんですか?」
10ロイ「うーんまあそうだねえ、一人だといえば一人だし、二人だといえば二人・・三人だといえば三人、かな?」
11ドラク「意味がさっぱりわからん」
12ロイ「君たちは僕を仲間にしようとここに来たんだよね?」
13クワン「そうだよ。仲間になっていない使いは君で最後だ。一人は・・・水の使いのアーナは一人でメディア城に向かった。だから早く助けにいきたいんだ」
14ロイ「なるほど。いいよ。」
15クワン「え、いいの?」
16ドラク「はっや、どこが面倒なやつやねん、もう集まったやないか」
17ロイ「僕は、ね」
18グア「僕は、ってどういうことだ?」
19ロイ「言ったでしょ?僕は一人だと言えば一人だけど。二人だと言えば二人だって。」
20ドラク「せーやーかーらあ、もっとわかりやすく」
21ペイン「お前はどっちなんだ」
22ローラ「シャインさん?」
23ペイン「お前に聞いている、ロイ。本物と偽物、どっちだ。」
24ロイ「さっすがシャインちん。鋭いね」
25クワン「本物と・・・偽物?」
26ペイン「こいつは二重人格だ。おそらくお前は偽物のほうだな、ロイ。」
27ロイ「ご名答。偽物っていう言い方はちょっとひどいなあ。本体じゃない方ってだけだよ。」
28グア「もしかして噂で言われていた暗い方ってのが・・」
29ロイ「そう、僕の本体。リールゥ・ベッカ・レイだよ。僕が持ってるこの眼鏡がスイッチになってる。実は僕目が本当に悪くてね。ほとんど見えていないんだ。そのおかげで世界を見なくて済むから、僕は僕でいられる。でも逆に目が見えるようになったら、僕は僕でいられないってことだ。レイは・・・簡単には仲間にならない。」
30ドラク「なるほど、確かに厄介やな」
31クワン「ロイは仲間になろうとしてくれてるんだよね。なら協力して欲しいんだ。レイに会う前に、君たちのことを知りたい。」
32ロイ「勿論だよ。教えてあげられることは全部教える。だけど僕自身が物理的に協力することは無理だ。僕はレイの存在を認めてるけど、レイの方は僕の存在を知らない。レイが一度外に出ると、僕はすぐにはでてくることができないんだ。」
33グア「魂の使いの力はどういう力なんだ?ずっと気になっていたんだが、お前の腕のホルダーにセットされてる注射器の中身って…」
34ロイ「僕の血液だよ。魂の使いの力は自分の血液と引き換えに相手の命を削ったり、逆に宿したりすることができるんだ。必要な血の量は相手のレベルに比例する。」
35ローラ「だから自分の血液を携帯されているんですね…」
36クワン「その力を防ぐ方法は?」
37ロイ「正直言って…ない。」
38ドラク「ないって…ほんならどないしたらええねん…!」
39ロイ「レイは急に優しくされることを拒むと思う。だけど愛には飢えてる。ちゃんと話をすることができれば可能性はゼロじゃないはずだよ。ただ、いきなり攻撃されたらそこから話しあいにもっていくのは骨が折れるだろうね・・・」
40クワン「なるほど、わかった…」
41グア「クワン…なにか策を考えないと仲間にする事は難しそうだぞ。」
42ローラ「命を直接削る力にわたしの癒しの力が対抗できるかもわかりません…」
43ドラク「ようは話を聞いてもらえる状況にして、あったかあい気持ちにさせりゃええんやろ?」
44クワン「…あったかい…気持ちに…、…あったかい……ドラク……?」
45ドラク「あ?なんやクワン?」
46クワン「………いや、でももしかしたら……」
47ペイン「おい…お前まさか変なことを考えていないだろうな…」
48クワン「その、まさかだと言ったら…?」
49ペイン「私は絶対に嫌だぞ!!絶対だ!!そんな恥さらし死んでも断る!!」
50ドラク「あーーなるほどなあ。ええセンスしてんなあクワン。俺お前のことほんますっきやわー」
51グア「ナキリ村長も言っていたしな。なんとかなるだろ。やってみて、うまくいかなかった時はその時だ。」
52ローラ「えと…皆さん一体なにを…?」
53クワン「もしもの時のためにローラは隠れていてくれ。傷ついた人がでれば君の力で助けて欲しい。」
54ローラ「わ、わかりました!」




