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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第4章「真実と魂と闇」
27/47

27「アーナ」

01ジューグ「そう・・・魂と闇の竜は死んだのね・・・」

02グマ「・・・・・」

03アルティ「残念だ・・・」

04ダドン「ちょっと暗すぎやせえへんか・・・もうわて耐えられ・・」

05フウラ「しっ、黙ってダドン」

06グア「・・・・・今日はもう遅い、あそこに見える小屋で少し休もう。」

07ローラ「そうですね、そうしましょう」


08ドラク「ちっちゃい小屋やけど大丈夫かいな」

09グア「なんとかなるだろう」

10アーナ「・・・・クワン」

11クワン「・・ん?なにアーナ」

12アーナ「ちょっといい・・?」

13クワン「うん」


14クワン「あの小屋の近くにこんな湖があるなんてね、月がうつって綺麗だ・・」

15アーナ「・・・・・っ」

16クワン「・・アーナ?どうし・・・・、っ」

17アーナ「・・・びっくり、したわよ・・ほんと・・・」

18クワン「・・・・アーナ・・」

19アーナ「そりゃね、私は変わんないわよ・・・けど、さすがにないでしょ、いきなり死んでるだなんて」

20クワン「・・・・」

21アーナ「なんも言わないのね」

22クワン「ごめん、なんて言ってあげればいいのか・・いい言葉が見つからなくて・・君が・・・その、泣いてるのなんて初めて見たから・・」

23アーナ「泣いてないわよ」

24クワン「そ・・・そうだよね・・・」

25アーナ「ねえ、クワン」

26クワン「・・・ん?」

27アーナ「死ぬことは・・・怖いよね・・」

28クワン「・・・うん」

29アーナ「そう・・・よね・・。正直、わからないの。」

30クワン「・・何が・・?」

31アーナ「私が。両親のために、私はこの使命を果たそうとしてたけど・・・私も死んでて、両親も死んでて、皆死んでるんでしょ・・?この世界に・・意味なんてあるのかな」

32クワン「何言ってるんだよ、あるに決まってるだろ。それに僕は、君が死んでるだなんて思わないよ。」

33アーナ「クワン・・・」

34クワン「ほら、ちゃんと涙もぬぐえるし。」

35アーナ「・・・涙じゃない。」

36クワン「はは、そうだね」

37アーナ「・・・ひとつだけ、わかってることがあるの」

38クワン「・・なに?」

39アーナ「わたし、貴方には死んでほしくない。クワンジュ。」

40クワン「アーナ・・」

41アーナ「あなたにだけは、・・絶対に。」

42クワン「馬鹿だな、そんなの僕も一緒だよ。」

43アーナ「一緒じゃない・・・。」

44クワン「アーナ?」

45アーナ「私と、貴方は違う・・・」

46クワン「・・・・何言ってるの、同じ人間でしょ。ちゃんとアーナは、可愛い女の子だよ。少なくとも僕には、そう見えるよ。」

47アーナ「・・・・・・・ありがとう」

48クワン「そろそろ冷えるし帰ろう?皆もきっと心配してる。」

49アーナ「少し、夜風にあたってから帰るわ。先に行ってて」

50クワン「そう?アーナも早く来るんだよ?」

51アーナ「・・・・クワンジュ」

52クワン「ん?」

53アーナ「・・おやすみ」

54クワン「うん、おやすみ」


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