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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第4章「真実と魂と闇」
24/47

24「バオールの真実」

01ナキリ「おおい!!君たち!!!」

02クワン「あ・・!ナキリさん・・!!良かった無事だったんですね・・!!」

03ナキリ「ああなんとかな・・!それよりどうして戻ってきたんだ?!逃げるように言われていたんじゃろう?!」

04クワン「僕たち・・・あなたたちをおいて逃げるなんてできないよ・・!今はまだ大した戦力にはならないかもしれないけど・・でも・・!」

05ナキリ「そうか・・・そうか、君たちは本当に優しい子たちだ。本当に・・・疎ましいほどにな」

06クワン「ナキリさん・・・?」

07グア「うわあああっ!?」

08ローラ「グアさんっ?!」

09アーナ「急にグアの体が地面に埋まった?!なんで?!あいつ何を・・!」

10ナキリ「お前だな?メディアの魔法がかかっておる絵を持っているのは・・・まったくなぜこの私がガキの尻拭いなどせねばならんのだ。」

11クワン「そんな・・でも・・違う箇所なんて見当たらなかった・・!」

12ナキリ「私ほどになればその欠点も補えるのだ。一か所違うところがあるというミスは、若いバオールしかせんことだ。」

13ドラク「おい・・・クワン、まさかそいつ・・・」

14ナキリ「おや、雷の使いも生きているのか。本当に情けないな。あいつらは一体なにをしに雷の城跡に行ったのだ・・遠足か?」

15ドラク「俺の大切な人の命を奪っておいて・・ようそんなことが言えたな・・・バオール!!!」

16アーナ「バオール?!え、でもあいつはナキリじゃ・・」

17グア「恐らくナキリ村長に変化しているんだろう・・でも・・バオールってあんなに喋る奴だったか・・?」

18ナキリ「あの城にいたのは私ではないのでな。さあてこの姿ももういらんな。炎の使いも捕らえることができた。」

19クワン「本物のナキリさんたちをどこへやった・・?!」

20バオール「さてどこへやったかな。お前たちには関係のないことだ。意味のある話をしようではないか。なあ、愚かなる若者たちよ。」

21ドラク「お前と話すことなんかないわ!!さっさと消えろ!殺すぞ!!」

22バオール「っは!そうそれだ、その我らを楽しませるようなことをあいつにも言っただろう?だからあいつは本来の目的を忘れ、貴様らの始末を怠ったのだ。」

23クワン「あいつって・・・雷の城跡にいたバオールのことか?」

24バオール「そうだ。3人組だったろう?我らバオールはな、見た目は全て同じだが、歴というものが存在する。いわゆる年齢のようなものだ。バオールになって間もない者はデッダ様に完全服従、変化も慣れておらず無口だ。」

25クワン「グアとアーナに化けていた奴らは無口だった気がする・・」

26バオール「しくじったのは少し老いたバオールだ。歳をとると、自我が生まれだす。自ら楽しんで殺したいとな。それであやつは貴様らを自分の欲のために生かし、結果目を潰されたのだ。」

27ローラ「目を・・・?」

28バオール「ほう、綺麗な女だ。私はああいう女をぐちゃぐちゃにしたい、が残念だが目を潰されたくはないのでな。我々は嘘をついたり、ミスをすると目を潰されるのだ。おっと、いかんな。歳をとると話しが長くなって困る。さあ炎の使い、その絵を渡せ。すぐに渡せば、痛みを感じさせずに殺してやろう、お前の妹のようにな・・?」

29グア「・・・は?・・お前、今なんて・・・」

30バオール「お前の妹を殺したのは、私だといったのだ。」

31グア「くっそ・・・・くっそお!!!バオール!!!!!!許さねえ!!!!!!」

32バオール「っはっは!無駄だ、地面に埋まって仲間が死ぬのを見ていろ?あとでじっくり楽しんでやる。」

33グア「く・・・・っ・・・!!!」

34クワン「なんてやつ・・・・!!お前らの目的はなんだ!!・・デッダは!何を企んでいる?!」

35バオール「デッダ様の目的は我らにも知らぬことだ。だが我々悪魔の使命はデッダ様のためにお前たちを殺すこと。無駄話だな、そんなことを知る必要はない。すぐに終わる。その絵さえ手に入り、お前たちを殺せばな。」


36ドラク「ごほっ・・・!げほっぬああなんやこいつ・・!!バロールとえらい違いや・・!」

37ローラ「大丈夫ですかドラクくん・・!!」

38ドラク「なんてことあらへん・・!!けど・・あいつなんのダメージも受けてへんで・・」

39バオール「弱いな、前の使いの方がよっぽど張り合いがあったというものだ。お前たちに勝ち目はない。」

40アーナ「・・・・っ!!ああもう!全然抜けない!!」

41グア「俺のことはいいからドラクにつくんだ!なんとかする!」

42クワン「いやだめだ。まず君を助けないと・・!あいつの目的はグアの持ってるメディア様の絵なんだから・・!それにきっとこれを渡しても僕たちは殺される・・!!」

43バオール「よくわかってるではないか。」

44アーナ「ひっ・・・バオール・・・いつの間に・・!」

45バオール「私の相手を子供一人にさせるとは・・侮辱された気分だ。もうよい、少々つまらんが、殺してから絵を奪うことにしよう・・。」

46ローラ「皆さん・・・!!!危ない・・・!!!!」

47アーナ「殺される・・・っ!!!!」

48グア「く・・・っ」

49クワン「くそおおおおっ!!!」





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