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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第3章「神々と力」
19/47

19「風の神フィティ」

01ドラク「おい・・・この階段はいつまで続くん・・?」

02ナキリ「もう少しのはずなんだがなあ」

03ドラク「そんなんさっきからいうてもう何分登ってるとおもてんのや?!ああん??」

04グア「こらこら、怒るなドラク」

05ドラク「うおおおおおもうこんなん気合やあああぬおおおお!!!」

06クワン「そんな走って・・・気をつけなよドラクー!あの、フィティっていうのはなんの神さまなんですか?」

07ナキリ「風じゃな。」

08ローラ「私の力の神様なんですね。どんな方なんですか?」

09ナキリ「フィティは少し恐ろしい子じゃな。」

10アーナ「恐ろしいって、癒しの神なのに?」

11ナキリ「普段は大人しい子なんだがな、大切な壺に触れられるとものすごおく怒るんじゃ。」

12クワン「・・・」

13アーナ「・・・・」

14グア「・・・・」

15ローラ「・・・・」

16ナキリ「ん?どうした?」

17クワン「あの・・ナキリさん、その壺って結構わかりやすいところに置いてあります?」

18アーナ「おまけにちょっと高そうとか・・」

19グア「子供がつい触っちゃいそうな感じの・・」

20ナキリ「おお。まさにそんな感じの壺が階段を上がりきってすぐのところに。」

21ローラ「・・・あ、はは・・・ドラクくん・・・」


22ドラク「ああああああもういやああとめてえええ」

23クワン「やっぱり・・・・ドラク触ったんだな・・・」

24アーナ「あのでっかい壺から出てる風、ドラクを宙に浮かせてぐるぐる回せるほど強力なのよね?」

25ナキリ「そうじゃな、恐らくこちらから風の中に手を突っ込めばもげるだろうな。」

26グア「じゃあどうすればドラクを助けられる?」

27ナキリ「風の使いよ。」

28ローラ「は、はい!」

29ナキリ「お前さんの声ならフィティに届くかもしれんの。呼んでみるといい。」

30ローラ「わかりました・・!えと・・・フィティさん!!私はサラ・ジュエリ・ローラといいます!風の使いです!!どうか私の仲間を許してあげてください!!!」

31ドラク「お、風がとまったあああああああああ?!落ちるうううううう!!」

32アーナ「そりゃそうなるわ!!!!」

33クワン「このままじゃまずい!!!!ドラクが地面に叩きつけられる!!」

34グア「俺たちの腕では支えきれない・・・!!くそ、どうすれば・・!!!!」

35ドラク「しぬうううううううう!!!!!」

36クワン「ドラク!!!!!」


37ドラク「・・・は・・・はあ・・・ああ・ああ・・・・死ぬかと・・・おもた・・・」

38グア「ドラクの体が浮いてる・・・あれ、ドラクの背中に子供が・・・」

39ナキリ「あやつがフィティだ。」

40フィティ「こいつが悪いんです。私の大切な壺に触るから・・・」

41ドラク「いや・・・最初にいうといてーな・・・」

42ローラ「フィティ、ドラクくんを助けてくれて、ありがとうございました。」

43フィティ「ローラ。風の使い・・・。待っていたです。私に似て可愛らしい顔立ちです。」

44クワン「はは!なかなかいい性格してるなあ」

45アーナ「笑いごとじゃないからクワン」

46フィティ「ローラ、あなたはなぜ力が欲しいです?」

47ローラ「・・・ここに来る前に火事で皮膚が焼かれて、いまの体にある皮膚は私のためにたくさんのかたが下さったものなんです。私の体と、心は、人のやさしさによって癒されたんです。今度は、私が、癒したい。」

48フィティ「・・なるほどです。ではそんなあなたにぴったりの力授けるです。手をだすですよ。」

49ローラ「手・・?こうですか?」

50クワン「両手で手をつないでなにするんだろうね?」

51アーナ「さあ」

52フィティ「さ。もうおしまいです。」

53ローラ「・・へ?」

54フィティ「これであなたの手は癒しの手。触れたものの傷を癒すことができるです。」

55ローラ「癒しの手・・・ありがとうございます、フィティ。」

56フィティ「力が癒すことができるのは体の傷だけです。心を癒すのはあなたの心。きっとあなたにはできるですよ、ローラ。」



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