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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第3章「神々と力」
13/47

13「ハンプトンの家」

01アーナ「お城・・・完全に崩れちゃったわね・・・。空が晴れてく・・」

02クワン「うん、ここの湖ってこんなに綺麗だったんだね」

03ジューグ「ああ、無事に戻ってきたのね、よかった。」

04クワン「ただいまジューグ。とりあえず動き出そう。皆疲れてるだろうからはやく休まなきゃ。」

05ドラク「そういや俺の竜はどこにおんの?」

06フウラ「さっきまでここにいたんだけどぉ、薬草食べに行ってくるって勝手にいっちゃって・・。いい竜なんだけど大事な時にいつも遅れてくるんだよねっ、同じ竜として情けないよ・・」

07ダドン「そこまで言われると流石に傷つくわあフウラ・・」

08フウラ「そうだね・・ってげっ!?!いつからいたのぉ?!」

09ダドン「ひどすぎるわあ、まあ確かにわてはようやらかすけども。こんな日は絶対に遅れへん。なんせ俺のパートナーである使いが・・・あれ、どこや?ん??」

10ドラク「おいこら、存在感ありすぎるこの俺様が見えへんとは・・・ええコンジョーしとるやないか・・目の前におるやろうが!!」

11ダドン「え。もしかしてこのちっちゃいのが?この短いのが雷の使い?」

12ドラク「ちっちゃいちっちゃいて・・・俺のほうが立場は上やぞ竜・・・たとえお前が王やとしてもな。」

13ダドン「いいやわてやな。体もでかいしなあ?」

14ドラク「いいや俺や!!俺は選ばれし若者やからな!」

15ダドン「いいやわては神のしもべやからな!!」

16ドラク「俺のしもべでもあるやろうが!!」

17ダドン「うっさいんじゃ誰がお前に仕えるかばーかばーか!」

18ドラク「なんやとーー?!うっさいのはどっちやこら!!」

19アーナ「あんたら二人ともうるさいのよ!!!少しは黙れ!!」

20ドラク「ほぁーい・・」

21ダドン「へーい・・」

22グア「はは!さ、ハンプトンの家につくぞ。グマ、お前たちは外で待っててくれ。」


23ハン「おおおおよく戻ってきたなあ!!お前たちならやれるだろうとは思ってたけどここまで無傷に近いとは・・・一人を除いて・・」

24ドラク「なんやのにーちゃん、そんなに見つめてきて・・俺がかっこいいって?ありがとー」

25ハン「あ、中身は元気だねよかった」

26ローラ「ハンプトンさん、ドラクくんを治せますか?」

27ハン「もちろん!ね、君、ここのベッドに横になってて!点滴うつからね」

28ドラク「えええ俺注射痛いからやだ」

29クワン「そんなひどい傷を負ってて今更それ言う?ドラクもやっぱ子供なんだねえ」

30ドラク「な・・・っ、ちゅ、注射なんて余裕やな!何本でもやれよ!」

31アーナ「単純・・・・」

32ハン「ところで、このドラクの傷。悪魔から受けたものだよね。もしかして君たちも悪魔と接触したの?」

33クワン「それは僕だけ・・。けど運がよかっただけで・・僕はあいつらには絶対に敵わないと思った。」

34ハン「そりゃまだ力も目覚めてないしなあ・・。」

35グア「力?なんなんだ?それは」

36ハン「選ばれし若者は当然悪魔と戦うすべがないと対抗できないだろ?それが目覚めてないうちはただの人間なんだから悪魔に指一本で殺されちゃうよ。」

37ドラク「その力はいつ目覚めんねん?」

38ローラ「小さな時からこの世界にいるアーナさんやドラクくんでもまだ目覚めてないですもんね・・」

39ハン「力は自然に目覚めるものじゃない。授かるものなんだ。で、俺はお前たちをその場所に案内しようと思う。そうじゃないと・・・たぶん、闇の使いと魂の使いに殺される。」

40クワン「使いに?!悪魔じゃなくて?!」

41グア「仲間に俺たちが殺されるっていうのか?」

42アーナ「二人についての情報はほとんど得られてない・・。ハンプトン、あんた何か知ってるの?」

43ハン「知ってるのは俺じゃない。リュック、そろそろ降りておいでよ?」

44クワン「リュック・・?」

45リュック「だってよ、ハン。こいつら本当に使いかよ?すっげえ弱そうだぜ・・?」

46ドラク「おい、天井見てみい。家の梁に人が乗ってる。」

47ハン「彼はティラ=リュック。俺と同じ、森獣族のひとつであるポポ族だ。で、俺の親友。」

48グア「ポポ族ってことは鷹か。なるほどだからあんな場所に・・」

49ハン「ね、いろいろ知ってること話してよ。俺に免じて、さ!」

50リュック「・・・っ!わ、わかったよ、話せばいいんだろ?!言っておくが、お前らのためじゃない!ハンの頼みだからだ!勘違いすんな!わかったな!」

51ドラク「なんやあいつ、ホモか?ツンデレか?」

52クワン「ぶっ!!いや、違うでしょ・・・友情だよ、友情。・・多分。」






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