表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第二章「選ばれし若者たち」
12/47

12「雷の使い」

01グア「そんなことが・・・・」

02ローラ「怖かったでしょうクワンさん・・・大丈夫ですか?」

03クワン「今は、ね。さっきはほんとに怖かったよ。本気で殺されると思った。自分でもよくあんなことがとっさに言えたなと思うよ。」

04アーナ「・・・・・」

05クワン「・・・・?どうしたのアーナ?」

06アーナ「べ、別になんでもないわよ」

07クワン「そう?ならいいんだけど」

08ローラ「とにかくクワンさんが生きててくれて良かったです・・。ですが、次もうまくいくとは限りませんから。はやく雷の使いを見つけましょう。」

09アルティ「そう、それなんだけどよ。俺が倒れてたところから見えたんだが、あそこに・・・」

10グマ「皆さん!ここに地下に続く階段があります!行ってみましょう!!」

10.2アルティ「・・・・・ほんと勘いいなお前」


11アーナ「なんかここもさらに暗いわね・・・。」

12アルティ「・・・・ここの階段を下りるたびに悪魔の匂いが強くなってるんだよな・・。」

13グア「ってことはあのバオールが?」

14グマ「いや、それにしては匂いが弱い。恐らくはこの城の中で最もバオールが訪れていたであろう場所でしょうね。」

15ローラ「皆さん見てください!あそこの壁に誰かいます・・!!」


16クワン「ひどい・・・傷だらけだ・・・鎖で柱に縛り付けられてる・・」

17グア「12歳くらいだな・・・まだ子供じゃないか。」

18アーナ「こいつ・・・生きてんのかしら・・・」

19ドラク「生きてんで、この通り」

20クワン「うわあっ」

21アーナ「ひいっ」

22ドラク「ひっどい反応やなあ、俺は化けもんか」

23クワン「そ、そんなわけないだろ!!」

24ドラク「そんな本気にすんなや、で、あんたら誰?」

25グア「俺たちは使いだ。選ばれし若者。動くなよ、今鎖を外すから。」

26ドラク「ああ!はは!あんたらがねえ!」

27ローラ「あなたは・・?どうしてここにいるんですか?しかもこんな姿で・・・」

28ドラク「へえ。あんたみたいなべっぴんもおんねんな。んああ、肩こった!おおきにな!俺はセストン・ダル・ドラク。あんたらが捜してる超イケメンでつよおい雷の使いっちゅーのは俺のことや。よろしゅーなあ」

29アーナ「こんな子供が?!」

30ドラク「おいおい、子供扱いすんなよ?何十匹のバロールと毎晩戦ったとったんや。多分あんたらよりよっぽど使えるやろうな?」

31グマ「それでこんなに悪魔の匂いがついているんですね・・」

32クワン「いや、毎晩戦ったって・・どうやって・・!」

33ドラク「そりゃ殴ったり蹴ったり・・・運動神経はええ方やねん。まああのくそバオールは見てるだけやったけどな。一発殴ってやりたかったわ。俺の家族殺しやがって。」

34アーナ「え、あんたもトゥルハンス人?!殺されたって・・・」

35ドラク「あんたもって、あんたトゥルハンス人なんか。いやあ俺もそうやと思っとったんやけどなあ、物心ついたときにはこの城におったし。けどどうもちゃうかったみたいでな、家族や思っとった人は捨てられてた俺を育ててくれた恩人。で、その人らを殺した悪魔に捕らわれた可哀想な俺。その俺とバロールを戦わせて、賭けをして遊んでたバオール。ま、そーゆーこっちゃな。」

36アルティ「・・・・その割には随分と明るいな。」

37ドラク「クヨクヨしとってもなんも変わらんしなあ。バオールから俺が使いやって聞いて目が覚めたんや。選ばれてるんやったらこの手で終わらせたる。ってわけで、さっさと次行こかー!」

38アーナ「なんか変なのが仲間になったわね・・・」

39グア「はは!いいじゃねーか楽しくて」

40ローラ「でもこの傷のまま次の使いを捜すのは私は反対です・・・」

41ドラク「ええ?!俺行けるって!ピンピンしてるってえ!」

42ローラ「ダメです!!」

43ドラク「いーやーやあ!いーけーるー!」

44ローラ「お姉ちゃんのいうことを聞きなさい!」

45ドラク「おっ・・・ねえちゃん・・・・、・・はい。」

46クワン「おお、手懐けた。」

47ローラ「ハンプトンさんのところに行きましょう。私の癒しの力は完全ではありませんから。彼ならきっと治してくれます。」

48アルティ「じゃあ今度は俺がお前らを乗せよう。さあここ・・・」

49グマ「ここから出ましょう。少し城が揺れています。もしかすると崩れるかも・・」

50アルティ「ほんと勘いいし、いいとこもってくよなお前」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ