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クワンジュと魔法の鍵 台本  作者: A20
第二章「選ばれし若者たち」
10/47

10「雷の城跡」

01クワン「君たち竜はもともと知り合いなの?」

02ジューグ「そうね、存在は知っていたけど。ただずっと一緒にいたわけではないわ。グマは竜の山で過ごしていたし、あの日アルティとも久しぶりに会ったのよ。」

03クワン「へええ」

04アルティ「まあ魂竜と闇竜以外の竜とは何度か話したことあるし、仲もいいほうだよな。」

05アーナ「その二匹のことはあんたたちもわかんないの?アルティ」

06アルティ「謎だな。会ったことも喋ったこともねえし。」

07フウラ「私たちが仕えている神様だったらわかるかもしれないけどぉ・・私たちにも彼女たちの居場所はわかんないなぁ」

08ローラ「仕えている・・神?神様が実際に存在しているの?フウラ」

09グア「神のしもべってのは本当だったのか」

10グマ「さて、僕たちのことはそこまでにして、雷の城跡が見えてきましたよ。」


11クワン「空の様子がおかしくないか・・・?ここだけ真っ暗だし・・・稲妻が湖に落ちてる・・。」

12アーナ「こんなだったっけ・・・?もっと綺麗だったはずなんだけど・・」

13グマ「悪魔がいる証拠です。」

14クワン「悪魔が・・・?!」

15アルティ「俺たち竜は悪魔の天敵だが、その逆も然りだ。悪魔の匂いや気配をいち早く察知できるようになってる。」

16フウラ「ひっ・・わたし・・・・。」

17ローラ「フウラ・・・雷が怖いんですね・・?」

18ジューグ「私とフウラは残るわ。怖がってる子を連れていくことはできない。足を引っ張るだけだわ」

19フウラ「ごめんねローラぁ・・・傍にいることが使命なのに。」

20ローラ「いいんですよ、誰しにも苦手なものはありますから。私たちのこと信じて待っててください。」

21グア「グマとアルティはどうする。」

22アルティ「当然」

23グマ「行くに決まってるでしょう?」

24クワン「よし。行こう。」


25アーナ「少し暗いわね・・・」

26クワン「足元気を付けたほうがいいかもね、あちこちにいろんなものが落ちてる。」

27グア「そうだな。床も汚れて・・・、これは、・・・血だな。」

28ローラ「血・・・?一体このお城で何が・・・」

29グマ「この視界の悪さではろくに探索もできませんね。あ、この壁にある変なスイッチ電気つきますかね」

30クワン「いや不用心にいろんなもの押すのは・・・」

31グマ「はい、つきました。」

32アルティ「お前の勘みたいなのすげえよなグマ・・・」

33アーナ「ねえ!!!ちょっときて!!」

34クワン「なにー?!アーナ!」

35アーナ「これ。なんだとおもう?絵・・・みたいだけど」

36ローラ「そうですね・・・人とか・・動物?手書きみたいですね。随分と大きい・・・。壁一面に額縁がかかってます。」

37グア「けどところどころ床に破れたのが落ちてるな。割と昔に描かれたものなのかな」

38クワン「これ・・・・悪魔と人間が戦ってる絵じゃない?・・この黒いの悪魔だよね、たぶん。」

39アーナ「そういわれてみれば・・・じゃあこの赤いのは、血・・・?なによこれ、人間が負けてるじゃない・・!」

40グマ「この絵、悪魔が描いたものですね」

41アルティ「だな。見たところ、もともと別の絵が描いてあったところに書き足したみてえだ。」

42アーナ「趣味わる・・・最低だわ」

43ローラ「あら、この落ちてる絵、もしかしてメディア様じゃありませんか?ほら。」

44グア「・・・そうだな!ここに名前も書いてある。間違いない!」

45グマ「その絵からは悪魔の力を感じません。恐らく悪魔が落書きをする前に破れていたものなんでしょうね。」

46アルティ「それに額縁とかところどころの絵からはメディア様の魔法が感じられるな?たぶん、もともとこの絵にはメディア様の魔法がかけられていたのかもしれない。」

47クワン「持っていこうよそれ。お守りになるかも」

48ローラ「そうですね・・!あ、ただ私のもってる薬草ポーチにいれると汚れてしまうかも・・」

49グア「俺がもっておくよローラ。」

50ローラ「ありがとうございますグアさん!」


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