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V.G(バンパイアの正義)  作者: 白薔薇
1/1

少年

西暦360年

ヨーロッパ

今でいうイギリスでは争いが絶えずにいた。

この中に1人の少年がいた。

その少年の髪は銀で目は細く痩せ型。

彼は物心を着いた時から1人で孤独。

当然こんな状況だ,誰も拾ってはくれないし,そんな養う金や余裕もない。

しかし少年は衣服や食に困ってはいなかった。少年の力は増大であり戦争中の騎士以上と言っても過言でもない。

力だけでなく賢く,体力精神共に申し分無い。

右手には短剣を持ちその刃は狼など野獣の血が付いていた。街の隅で隠れる様に壊れたボロで毎日眠った。

ある日のことだ,少年は街を歩いていると人々の話声が耳に聞こえた。

「おい,知ってるか?この近くの林に吸血鬼がでたって」

「ああ,らしいな。しかしこんなことがあるのなら王は早急に考えねばならんな」

「しばらくは林に行かねえ方がいいかもね…」

その噂話は2週もしないうちに広がり王はバンパイアを首を持ってきたものは報酬をだすと街に伝えられた。

(バンパイアか…)

少年は興味があり林に行った。食料も尽き始めていたので林に行かなければならなら状況でもあったからだ。

いつもと同じ林。

いや,少し違う。バンパイアなど…

少年はいつ獣に見つかり襲われても大丈夫な様に右手にナイフを構えていた。

昼の林のはずなのに夜みたいに暗い。不気味と言っても過言ではない。

次の瞬間だった少年の後ろに一人の男が現れたのだ。少年は情景反射でナイフを男の胸へと刺すがその攻撃は虚しく,男の左手に押さえ込まれたのだった。

男の髪は銀髪で長く,肌は白く。そう, まるで化粧をしてるかの様に。

「少年よ,何故私に剣を振るう?」男は少年に聞いた。その声は位の高い貴族のような声であった。

「…いきなり後ろに立たれたから獣かと思ったんだ」少年のこの答えは素直な答えだった。

「そうか,悪かった。お前の右手をひねってしまい」そう言って男は左手を離した。

「1つ聞きたい。あなたは?」

「私はアルカダイ・フォーミュラス...」次の男の口からはとんでもない言葉がとんできた。

「バンパイアだ」

少年は怯えることも無かった。殺そうとするのも無かった。むしろ不思議と好奇心に似た感覚がきたのだ。

「ちょっとすまない。お前はバンパイアじゃないのか?その匂いがするのだが」

なんだって?

少年はきょとんとしてしまった。

「この僕がバンパイア。ふざけるのもいい加減にしてほしいな,フォーミュラスさん」

「いや,気のせいかもしれん,しかしお前の血を舐めてみればすぐわかる。腕を出せ」

言われるがまま少年は腕を差し出した。

鋭い爪で腕から血が少し垂れる。

それからフォーミュラスはその血を舐めてこう言った。

「間違いない,お前はバンパイアだ」

「なぜ,一体」

そう考える間もなくフォーミュラスは話を続けた。

「しかもほぼ完全なバンパイアだが知力が無さすぎる。今すぐ私とついてきてほしいのだがお前には家族がいるか?」

「いない....」

「なら話は決まった,明日の朝もう一度ここに来てもらおう,いいな?」

「うん,わかったよ。フォーミュラスさん」

フォーミュラスは頷くとマントを回して物凄いスピードで消えていった。

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