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第56話 GWとは

今年の連休はとびとびで残念ですねえ。

暖かいのが救いですね。


トラたちのように異世界旅行なんてできたらいいですねw

<第56話>


 やあ、オレの名前はANDREW!

 温泉は熱めが好きなほう、アンドリューです。


 温めのお湯にじっくりってのも嫌いじゃねえんだけど、熱い方が風呂って気がするだろ?

 ちなみに水風呂は苦手なんだぜ。






 約一月が経過した。


 その間も例の古物商のところでのお祓いの仕事は継続。

 だいぶ地下の倉庫にたまっていた不良在庫が片付いたと喜んでいたな。


 中にはノンノほどではないにせよ、やっかいなモノが封じられていたり、モノ自体に人格が宿り始めていたりとサキの所に持って行かなくちゃいけないようなヤツもチラホラといた。


 まあ、そのへんはサキたちが上手くやってくれるだろう。

 正直、オレがそんな奴らの面倒を見るつもりはないし。


「それじゃあ、ゴールデンウィークの計画を立てましょう!」

「おうよ」


 ゴールデンウィーク。

 略してGW。


 日本での四月末から五月頭にかけての大型連休をそう呼称するらしい。

 何にしても休みが多いってのはいいことだぜ。


 誰だ、「アンタいつも休みじゃないか」なんて言ってるのは。

 気分の問題だよ、気分のな。


「シルヴィア、買い付けの準備は進んでるのか?」

「万事ぬかりなし。通販できるモノは通販してある。あとは道内で現地買い付けしなくちゃいけないやつのみ」

「ナイスだ。じゃあ、前半戦で買い付け。後半戦でウィザリィに向かうって事でいいな、ソラ?」

「それでいいわ。食材類の買い出しも前半戦で頼むわね」

「一体何の話をしておるのじゃ、お主らは?」

「おお、ノンノは知らんよな。あのな・・・」


 かくかくしかじかと説明してやる。

 便利な言葉だな、「かくかくしかじか」って。


「なんじゃと・・・」


 話を聞いて絶句するノンノ。

 オレの凄さがやっと分かったようだな。


「お主の方が、ワシよりもよっぽど非常識じゃわい」

「そっちかよ」

「異世界人で、伝説の大魔術師で、今は猫じゃと? そんな数奇な人生送っとるヤツがお主の他におるかよ?」


 それを言われると弱いんだが。

 っていうか、「異世界人」ってところは簡単に信じるんだな?


「ワシらみたいなのがおるんじゃぞ。しかも、そういう輩が棲み着いてるような場所や世界があるんじゃ。異世界くらいあって当然じゃろうが?」

「なるほど。実際そういうところに住んでたヤツの言うことは説得力があるぜ」

「じゃろう?」


 にひひと笑うノンノ。

 そういう笑い方すると余計BBAに見えるぞ?


「うるさいわい。しかも何じゃと? シルヴィアは魔鏡でソラには水の精が憑いておるとな。こんな人外魔境な顔ぶれも珍しいわい」

「待ってよ、私は普通の人間よ。人外魔境の仲間入りさせないでくれる?」

「いやいや、ソラよ。おんしも水の精なんぞを従えておいて知らん顔では通らんぞ?」

「私の力じゃないでしょ?」

「人外とも相性というものがあってのう。憑きたくもない者にわざわざ憑くヤツはおらんのよ。そうじゃろう?」

『それはその通りですけれども』


 ソラのつけている耳飾りから水の精霊ウンディーネの声が響く。


 精霊と聞くと最近の若いもんは軽く見る傾向にあるのだが、精霊ってのはそこいらにいる水妖なんぞとは桁が違う高レベルの存在だ。

 上位精霊と比べれば格は落ちるが、水に属する妖魔の類なんぞは無条件で頭を垂れておかしくない存在なんだぜ?


『ソラ様ほど私と波長の合う方は久方ぶりでしたので、頑張って頼み込みましたから』

「じゃろう。精霊と波長の合う人間が普通とは片腹痛いわい」

「確かに。『精霊使い』は希少価値が高い。世界によっては捕獲されるレベル」

「ちょっと。物騒でしょ」

「冗談抜き。渡る世界によるけどご主人様の側は離れない方がいい」

「マジで?」

「マジで」


 確かに。

 精霊と意思疎通が出来るってだけで巫女に祭り上げられそうだもんな。

 世界によってルールが違うから一括りには出来ねえんだけど。


「話は脱線したが、とにかくGWには準備を整えてウィザリィ行くからな?」

「了解。各種酒精の製法はバッチリ記憶済み」

「酒精だけかよ」

「そんなことはない。勿論各種調味料だとか作物の製法も。私はやればできる子」


 鏡の中で胸を反らすシルヴィア。

 反ったからどうだって程度しかねえんだけどさ。

 何とは言わんが。


「ご主人様の考えていることが分かる。私にも見える!?」

「どこぞの赤い人ネタは止めろ」


 そこでおずおずとノンノが話を切り出す。


「のう、主様よ」

「何だ?」

「ワシも連れていってくれるのかのう?」

「そのつもりだけど。お前だけこっちに置いてくのも心配だしな。オレらが世界を渡ってる間、ずっと壺の中ってのもさすがに可哀想だしな」


 パアッと表情を明るくするノンノ。

 壺に封印しっぱなしもアレだし、野放しにしといたら何するか分からんし。

 喜んでるようだから問題あるまい。


「異世界なら全裸でOKじゃな!?」

「んな訳あるか!」


 そっち方面で喜んでたのかよ・・・。


「現代のように規制が厳しくはあるまいが!?」

「そりゃそうだが。人間の街では禁止だぞ。いいな?」

「うう・・・分かったのじゃ・・・」


 orzなノンノ。

 何でそんなに全裸なんだよ。

 いや、種族的な特性だってのは分かってるんだけどな。


 なんつーの?

 臨機応変に行こうぜ?

お読みいただきありがとうございます。


良ければ評価やランキングのリンクなどポチッと一手間お願いいたします。

壁lω・`*)ドキドキ

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