第49話 お仕事お仕事っと
短めですがよろしくお願いします。
なかなか時間が取れず、更新が滞っております・・・。
<第49話>
やあ、オレの名前はANDREW!
使うならドット罫線ノートが好きなほう、アンドリューです!
案外几帳面なオレ様には合ってるんだぜ。
そしてB罫に限る。
あれ、これ前にも言ったか?
「では、私は情報収集に取りかかる。報告を待つがよいの、ご主人様」
「おう。しっかり働けよ」
ネット中毒患者はおいといて。
オレは【アンバー】に顔出すとすっかね。
「私は春休みに備えてしっかり学校に通うとしますかね~」
「頼むぞ。ウィザリィに新たな食文化が花開くかどうかはソラの腕にかかってるからな」
「そこまで期待しないで欲しいわ」
いや、期待するね。
夢が広がるな!
さらに翌日。
カランカランとアンバーのカウベルが鳴る。
「いらっしゃいませ~ってトラさんか」
「ご挨拶だな。マスター、今日のブレンドで」
「はいはーい。ブレンド1つー」
マスターがミルで豆を挽くと、ドリッパーで丁寧にコーヒーを落としてくれる。
このコーヒーとか紅茶の文化もぜひとも持ち帰らねばならんな。
コーヒーや紅茶に似たものはウィザリィにもあるが、こんな風に洗練されてはいない。
せいぜいが鍋にかけて煮出すくらいなもんだ。
喫茶店的な店を出すのが手始めにはいいかもしれんなあ。
ス○バとかド○ール的なアレだよ。
お菓子とか軽食も売る感じでな。
「さて、ここに来てくれたってことは、お仕事を引き受けてくれるってことでいいのかしらね?」
「おうよ。恩には恩を返さないといかんだろ」
身分証明書やら何やらは非常に重宝している。
この国で生きて行くには免許証ってのは必須だな。次は車を買いたいところだ。
そのへんもサキにあとで聞いてみよう。
「そう言ってくれるとありがたいわね。でも、ちゃんと報酬は出るのよ?」
「それも期待してる。ま、気分的な問題だよ」
うん、今日もコーヒーが美味いぜ。
「それで、オレにさせたい仕事ってのは何なんだ?」
「そうそう。トラちゃん、何でもすごい鑑定眼なんだって?」
「それなりにな。それなり以上を求めるときは魔法の世話になるが」
「手段は何でもいいのよ。ウチの互助会に、いわく付きの品を引き取っては処分する古物商的な人がいるのよ。その人の手伝いをして欲しいの」
古物商?
曰く付きの品?
あからさまにヤバいじゃねえか。
「呪いのアイテムか?」
「たまにはそういうのも混ざってるらしいけどね。テレビとかで脚色されて取り上げられてるようなショボいものじゃなくて、本物相手だから・・・」
「なるほど。鑑定して呪いを解けばいいんだな」
「最悪ヤバい人外を倒してくれればって・・・え?」
「ん?」
話がすれ違ってしまったようだ。
サキは最悪取り憑いたモノを倒して品物は破壊してくれればいいと思っていたらしい。
オレは、呪いを解いてまっさらな状態に戻せばいいと思っていたんだが。
もちろんその過程で取り憑いていたヤバいモノを倒さなくちゃならんこともあるかもしれんがね。
「そうなのねえ。破壊しなくてもいいものもあるのね」
「どれだけの呪いの品かにもよるけどな。後腐れなく破壊しちまったほうがいいものもあるし、また使えるようになるものもあるし。千差万別だよ」
憑かれたモノだって壊されたいわけじゃあるまいし。
使ってもらえるんならそのほうがいいんじゃねえかなと思うのさ。
「それもそうね。それと、極まれにだけど互助会入りさせなきゃならないようなモノになってることもあったりするから気をつけてね」
「おう。油断はしねえよ。それでも、オレがどうにも出来ないような奴がそうそういるとも思えんがな」
「おっと、すごい自信ね」
そう言ってサキはくすりと笑った。
「じゃあ、早速だけどお願いするわ。これが店の地図よ。私の名前を出してくれれば分かるはずだから」
そういって地図を印刷した紙をいれたクリアファイルを渡してくる。
「じゃ、ちょっくら行ってくらあ」
「よろしくねー」
「マスター、今日のコーヒーも美味しかったよ」
さて、お仕事お仕事っと!
お読みいただきありがとうございます。
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