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第2話 まずは現状把握から

酔った頭で考えた一発ネタなので、どこまでいけるか・・・。


少しでも楽しんでいただけたら幸いです(*/▽\*)イヤン

<第2話>


 やあ、オレの名前はANDREW!

 アンドリューだ!



「じゃあ、ちょっと学校行ってくるね。子猫ちゃんの餌、よろしくね!」


 そういって、女はどこかへ出かけていってしまった。

 むう。


 とりあえずミルクを飲み干そう。

 なんせ腹は減ってるからな!



「うにゃあ・・・」


 口を開けば猫語しか出てこない。

 というか、猫語ってなんだよと。


 まずは現状把握だな。


①オレはどうやら転移魔法のトラブルでこの世界に転移してきた。

②転移したオレは、この子猫の中に入っているorこの猫に転生した。

③オレは今までの記憶を保持している。

④魔法やスキルに関しても使えるようだ(現に翻訳魔法は発動した)。

⑤オレは子猫のまま死ぬ前に、この家に住む女に拾われたらしい。


 というところだろうか。


 昨日拾われる直前にオレが発動した雷撃魔法は、ちょっとビリッとしただけであの女にはダメージを与えた様子はなかった。そこから予想されるのは・・・


「あの女が恐ろしいほどの魔法防御力を持っている」


 ・・・はないな。さすがにないだろう。


「子猫になってしまったオレの魔力が低すぎてダメージがでない」


 ・・・はありそうだ。かなりありそうな話だ。

 そしてもう一つ。


「MPが低すぎて魔法がまともに発動しなかった」


 ・・・おそらくこれだ。

 ついでに言うと、魔力が低いのも間違いないだろう。所詮子猫だ。

 勿論、猫という生き物はオレがいた世界にもいた。

 魔猫族でもない限り、ただの愛玩動物だったなぁ。


 さて、現状把握も終わったことだし、最終確認するか。


「・・・【能力把握(ステータス)】」


 対象の能力を数値化して表す魔法だ。消費MPは2と非常に微々たるモノだが、実は禁呪指定されていたりする。

 そりゃそうだ。

 初めて戦う相手の能力を丸裸にする魔法なんて驚異以外の何物でもないだろう?


 オレにしか見えない魔法のステータス画面が目の前に表示される。


名前:アンドリュー 種族:猫(雑種)

性別:オス 年齢:生後八日


レベル:1

H P:10

M P:10

 力 :1

器用さ:1

素早さ:1

賢さ :3

生命力:1

精神力:1

運  :100


 ちょ、おまw

 最弱スライムにすら勝てねぇ、これw

 賢さが3なのはオレの記憶のせいか?

 ってか、運だけ100って。


 しかしMP10じゃ、初級魔法2発で気絶じゃねぇかよ・・・。

 このオレがだ。

 落ちぶれたもんだぜ。


 まぁ、起こっちまったもんは仕方ねぇ。

 受け入れるしかねえんだ。

 なに、ヒマだった日常が、もう一回楽しい修行の日々に変わっただけさ。


 それより、スキルだスキル。


所持スキル

・初級魔法

・中級魔法

・上級魔法

・最上級魔法

・究極魔法

・禁呪

・格闘


 等々。


 うん、その下にもずらっとオレが所持していたスキルが全て表示されている。

 とりあえず、オレが習得していたスキルは全て引き継がれているらしい。

 それだけでも一安心だ。


 問題は、それを使いこなすためのレベルや能力値が全く足りてないってことだな!

 しかし、逆にいえば問題はそこだけだ。

 この猫の体でレベルアップに励めば、この今は宝の持ち腐れなスキル群も使用が解禁されるはずだ。

 意識や記憶、それにこれまで数百年蓄えてきた知識は今もこの頭の中に残ってる。

 効率よくレベルアップや訓練に励んでいけば、すぐにとは行かないまでも、オレの力を取り戻すことは出来るはず!


 当面の目標は決まったな。


 まずはこの未知の世界の探索。

 そしてこの体の成長。

 もとの世界と同じステータス表記なら、HPとMPは最大999。能力値は最大100のはず。


 ん、じゃあ、運だけは最大値なのか。

 生まれたばかりの猫なんてあっさり死んでもおかしくないからな。運がいいってのは何にもまして大切なことだな、うん。


 ちなみにレベルだけは天井知らずで上がっていく。レベルでかかる補正がバカにならないから、みんな経験値稼ぎだけは作業のようにやってたっけなぁ・・・。


 この世界でオレは生き抜いて、いずれもとの世界に帰るんだ!


 ・・・・・・。


 そのためにも、まずは飯食うか。

お読みいただきありがとうございます。

良ければ評価など・・・。


お気に入りに入れてくださった皆様、本当にありがとうございます。

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