爆発の予感/謎の女の人
そろそろあんどぅーの過去編。
ーーーー
「・・・・てことでさー(笑)」
その頃
あんどぅーの朝の話で盛り上がっていた部屋に電話の音が鳴り響いた。
「俺が電話とってくるよ。・・・・・はい。・・・・・・え。・・・わかりました。はい。」
「なんて内容だった?あんどぅー?」
「カズマ達、ヤバイかも。あの依頼急遽Sクラスに変わったらしい・・・・」
クラスとは難しさを決めるアルファベット。
Sが一番難しい。
「あと。物を浮かせる能力が必要て書いてある(・ω・`」
「あんどぅー!!ちゃんと見てよ依頼を~!!!ちょっと助っとしなきゃ!!イサミちゃん!」
「了解。」
イサミ達は依頼の所定の場所へ飛び、話を聞いて川沿いへむかった。
ーーー
「おいいいいい!!!なんかチカチカしてんぞ湊人おおおおいい!!!!」
「なんで俺に言うの?!」
四角い何やらチカチカ光っているキューブを持ちながら、川沿いへダッシュ。
そんなとき俺は小石にけ躓き、ダイナミックに転んでしまった。
「いっだ!!!あああすんません!!!」
「大丈夫か?!」
膝がすりむけ、血が出ていた。
「うおお・・・・いってぇ・・・・よいしょ。」
俺は立ち上がって走り出そうとしたその時
{ジジー・・・・アト、59ビョウ・・・・57、56、55・・・}
「なんか、ヤバそうだッ!!!」
カズマはキューブをポケットにつっこんで俺をおぶって走り出した。
「あっ、あざっす・・・・」
「気にすんな!!怪我人はおとなしくしてろ。」
だが、川沿いまでまだ距離があった。急いで走っても2分はかかりそうだった。
「んぐうううううッ!!!」
カズマは俺を背負っていてかなり苦しそうに走っていた。
{10ビョウマエ・・・9、8、7、6・・・・・}
「あああクッソ!!!爆発でもなんでもこいやァ!!」
その時、カウントダウンが急に途絶えた。
(あれ、終了?てことは爆発・・・・・)
しかしキューブは爆発しなかった。そして背後から聴き覚えのある声が聞こえた。
「大丈夫だったか?二人とも。」
「ああ!!湊人君怪我してるじゃん!今なおしたげるから!!」
そこにはあんどぅー、みっきー、まゆみちゃん、イサミがいた。
「治癒!!」
俺の傷は忽ち消え、痛みも消えた。
「ありがとうございました・・・」
「わるかった。二人とも。その依頼、Sクラスなんだ。それに、条件にみたしてなかった。今は俺がカウントダウン止めてるケド、長くは持たない。早く行くぞ。イサミ!」
「了解。」
イサミの力を借りて、川沿いまでたどり着いた。
「んで、家どこ?」
「多分。あれ。」
「確信は?」
「だって、家ってあれしかないスよ。」
一軒しか立ってない家に向かって走り出したその時。
「大和くん?」
後ろから女の人が声をかけた。
(大和くん?人違いか?)
「やっぱり!!大和くんだ!!」
彼女はあんどぅーの元に駈けて行った。
「久しぶり!!私だよ!!美奈だよ!!」
あんどぅーに抱きつこうとしたが
あんどぅーがスッとよけた。
「誰だ。お前など知らない。行くぞみんな。」
「ちょっと待ってよ!!」
彼女はあんどぅーの腕を掴んだ。
「やっぱりあの事気にしてる?あれは大和くんのせいじゃないって・・・・」
「煩い!近寄るな!」
あんどぅーは乱暴に腕を振り払った。
「折角庇ってるのになんなのよその態度。もういいわ。諦める。」
彼女は両手に何時の間にか銃を構えていた。
(?!)
「殺、ス・・・殺ス・・・コロスコロスコロスコロスコロス。」
「お前ら、先に家訪ねて来い。時間足りないからな。ここは俺がやるから。」
「後輩には優しィィィんだねェェェェ!!!なんであたしにはそんなにつれないのかなァァァッ?!?!」
「早くいけ!!」
俺たちは言われるがままに走って家に向かった。
「久しぶりに2人きりになれたねッ!」
「煩い。」
「何年ぶりかなァ・・・。あ!そういえばね!私、最近成績上がったんだよ!」
「煩い。」
「でねー、強くもなったの!前みたいに泣き虫じゃなくなったんだよ!」
「煩い。」
「・・・・アァもう。また独走しちゃったじゃん。まあ、ココで殺して楽にしてあげるから安心してね?」
「俺は死なん。」
「・・・・じゃあ、代わりに後輩ちゃんを殺しちゃおうか?」
彼女はニヤリとした顔で立っていた。
「なら俺が貴様を殺す。」
「できないくせにィー」
「・・・・。」
誤字脱字発見次第連絡求ム