あんどぅーの能力てなんだろう。
湊人は以外に肝が据わってます。
(校庭の裏の灰色の小屋・・・ね。覚えたぞ。)
校庭の裏の小屋の特徴を確認した俺は
あんどぅーに早く入れと促されたので急ぎ足で小屋の中へ入った。
そして怒られた。
「お前あそこでウロウロするのだけは絶対するなよ??!」
「あ、す、すんません」
(小屋の場所がバレないためとかそんなんかな?)
とか思いつつ、あんどぅーについて行く。
ていうかもう小屋の中だからついてく必要ないか。
「おい。」
あんどぅーに呼ばれたようなので
近くにきた。
するとあんどぅーは
「はい、ぱっかー。」
と言うと、
地面の一部が正方形にぱっかーと穴が空いた。
そしてその穴の中にははしごが。
「よいしょっと。ついてこい」
言われるがまま俺はついて行って暗い穴の中の奥へ奥へ入って行った。
と言いたかったが穴はかなり浅かった☆
しかし降りたものの底から道が続いているワケでもなくちょうど二人分くらいのスペースがあるだけだった。
只の穴の底、まるで落とし穴に落ちたような感覚だった。
するとあんどぅーは
「はい、ワープ。」
と言い、俺は一瞬意識を失いかけた。
そして目をぱちくりさせた。
なんと、さっきの穴の風景はどこへやら、
広い地下室のような場所にいた。
「これが瞬間移動ってやつね。聞いたことあるだろ?」
「は、はい・・・。」
「じゃ。こっちだよ。」
後について行くと部屋がたくさんある場所に辿り着いた。
ホテルのように番号がふってある。
いや、どちらかといえば薄暗い牢獄の鉄格子をドアにしたような。
薄気味悪い場所だ。
そしてあんどぅーは『201』と書かれているドアの前に手をかざし、
「はい、がちゃーん。」
と言いドアの鍵を開けた。
「そういえばさ、君、もう俺の能力わかる?」
「えーと。よくわからないすけど・・・『はい、』の語尾の擬音語が現実になってる的n「ぶっぶー!!!」
あんどぅーは横入りして言った。
「まあ、はい、の語尾が、までは合ってるケド、ちょっと違う。」
「まじすか;」
(でも必ずはい、がつくよな・・・?)
「俺さっきワープする時に擬音語なんて使ったかな?」
(あ。)
言われてみれば確かにあの時は擬音語ではなく、確かに『ワープ』と言っていた。
てことは何でも現実にできる能力?
そう聞こうとしたがあんどぅーがまた「ついてこい。」と言い、聞くタイミングを失ったのだった。