始めてのお仕事☆
湊人は細かいことは気にしない性格です。
仕事と言われあんどぅーに連れて行かれたのは一目の無い路地裏だった。
「えと、何するんスか?」
「ちょっとまっててね♪」
あんどぅーはルンルン気分で行き止まりとなっている壁に手を当てた。
「はい、ちゅどーん。」
と言った瞬間に壁が粉々に砕けた。
「・・・・・?!」
「あ、驚いてる?驚いてるんだね新米君?そうゆう所いぢりがいあっていいネb」
内心うぜぇと思いながらほぼ粉になった壁を見つめ口を開けていた。
「じゃあ、行くぞ。こっからはなるべく音を立てないように。」
オレはあんどぅーに言われたとおり静かに後を追いかけていった。
暫く歩き続けたあと、あんどぅーが急に立ち止まり少しぶつかりそうになった。
よく見るとあんどぅーの目の前にドアがある。
「はい、がちゃーん。」
というとそのドアから鍵があいたような音が静かに響く。
ドアを開け、中に入ると共にあんどぅーは大きい声を出した。
「はい!!どーもどーも毎度毎度ありがとござっすー!!。」
(?!)
オレはいきなりの大きい声に心臓が止まるかと思った。
「はい、てことで。お金返してくれるかな?利子とか色々ついてもう10万まで言ってるんだケド。とっとと返してくれないとこっちも困るんだよねぇ。」
(あれ、仕事って取立てなんかな?)
「お、お前に返す金なんて、、、ね、ねぇ!!」
「うん?(にっこぉぉぉぉぉぉおおお)
(怖!!!怖!!!!)
とオレが思った瞬間、相手が向こうへと歩きだし、置いてある壺の中に手を突っ込み、中から何かを取り出した。
その中には大量の金。
「あるじゃん♪もらってくよ。」
「あぁ・・・あ・・・!!」
(・・・あっ!!)
その相手はナイフを持ってあんどぅーに向かって走り出したではないか。
「先輩!!危な・・・・」
オレが身を乗り出してあんどぅーの目の前に立ち塞がろうとすると
相手の体がものすごい勢いで後ろへ。
相手は壁に勢い良くぶつかり、口から血を吐いた。
「金持ち帰ったらこれにて解決ってとこだね。ていうか湊人くん結構やるじゃない♪」
「安藤先輩!!これ取立てっスよね?!」
てっきりもっとなんか凄い猛獣でも出てくるのかと思っていたから正直驚いていた。
「いや、これは君に見せるために受けたやつだから。まあ、帰るよ。」
色々と疑問を持ちながら俺は校庭の裏へと帰って行った。