偉大な能力~前編~
あんどぅーの過去編です。ご飯中に見るのを全力で推s(避けてください。w
「オレの・・・・両親はな・・・。」
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中学2年。
リリリリ、リリリリ
目覚まし時計の音を聞いて目覚めた大和はいつもと同じように支度をし、
いつもと同じように学校へ向かった。
「いってきます。」
「いってらっしゃい。」
「おう、いってらっしゃい。」
そう、いつもと同じ日常のはずだった。
たけると美奈との待ち合わせ場所はいつも
景色の綺麗な高台。
そこに向かうには大和からは少し遠回りだが、
階段を登る時、鳥や虫と話しながら階段を登っていたから、辛いと思ったことは一度も無かった。
今日も階段を登りながら、小鳥と楽しくお話。
「おはよう。」
「あ、おはよう。ぴーちゃん。」
「今日はあったかいね。」
「そうだね。」
「・・・ねえ。やまと。」
「何?どうしたの?」
気がつくと辺りの虫たちも何か騒がしい。
「・・・いやなよかんがするよ。」
「え、どうゆうこと・・・?」
階段は半分を超えた。
「・・・やまと。わたしたちと、しゃべれるのは、やまとくん、君しかいないんだ。」
「・・・・うん。」
そう、これはついこの前知ったことだからわかってる。たけるに気味悪がられたし。
「気をつけてね。今日は、ほんとうに、ほんとうにすごくわるいことがおこる・・・。」
「俺はどうすればいいの?」
「きをつけてね・・・・!そして・・・たぶん・・・・さよな」
突然声が聞こえなくなった。「あれ、ぴーちゃん?」声をかけても反応がない。
「君。」
背後から声が聞こえた。振り向くとそこには知らない男性。
「君、飴ちゃん買ってあげるからついておいd「誰ですか?」
「おい!せめて最後まで聞いてくれよ!おいちゃんなくよ?!」
「そんなんに騙される中学生なんていませんよ!で、誰なんですか?」
「おー、今までの子どもで一番しっかりしてるな。少年よ。まあ、飴ちゃんが通じないから・・・。」
腕に異変を感じ、みると掴まれていた。
しかなぜか体も動けない。
(・・・?!)
「あ、そうだな。おいちゃん素早いから見えなかったんだな。ま、普通につかもうとしたら逃げそうだし。」
「助け・・・ぴーちゃん!助けて!」
「ぴーちゃん・・・?ま、いっか、よかったな、君で最後なんだぜ。突捕まえるの。他に犠牲が出ないわけさ!よかったな!」
大和は怖くてなにもできなかった。
そこからはよく覚えていなかった。
気がつくと夕方で空は紅く、
階段の一番下の木蔭に座っていた。
「・・・・なにがあったんだっけ・・・?」
とりあえず家に帰ろう・・・。そう思って立ち上がろうとすると手がヌルッとしていることにきがついた。
「ん・・・?」
見るとそれは赤黒い血がベトリとついていた。
「ひッ・・・・・な、な・・・・?!」
真っ青になっていたが、何故か体が動き出す。
まるで、「歩け」と言わんばかりに。
ふと頭に浮かんだ言葉。「高台に・・・・ば・・・・・れる。」
高台に向かうため、階段を走って行った。
「ハァ・・・・ハァっ・・・」
その時はじめてその階段が辛いと思った。
いつもすぐ階段が終わってしまうはずなのに
いくら駆け上がっても到着しない・・・。
やっと高台につくと
そこには赤黒い血が広がっていて、
その中にはお母さんとお父さんが生き耐えていた。
「お母さん、お父さん・・・?」
近づくと臭いがはなをついた。
「う・・・ぇッ!お母さん!!お父さん!!」
よく見ると自分の手はお母さんとお父さんと同じ臭いがする。
暖かい、そして鉄臭い。
「オレ・・・が殺したの?」
「ああ、そうだよ!」
背後からさっきの男の声。
「君はおいちゃんに操られて両親を殺したんだ!はぁあ・・・やっと!やっと!俺は!儀式が終わった!もう怖いものなんてない!ははっはははは!!」
「嘘・・・・だ・・・。」
「本当さ!君は今までで一番能力が優秀だったからね!ついでに少し能力を吸い取らせていただいたさ!」
「・・・。」
そこから、また記憶がない。
記憶は無かったが、気づくと目の前で男が個体を残さず死んでいることだけは覚えている。
誤字脱字発見次第連絡求ム